【保存版】神棚の正しい祀り方と作法<10の心得え>

神棚は「自宅の神社」であって、神様をお祀りするとても大切な場所。だからこそ、ちゃんと正しい作法でお祀りできているかどうか不安になるものです。

そこでこの記事では、神棚の正しい祀り方と作法ということで、10のトピックで詳しく解説していきます。

この記事で得られること

・神棚を祀る意味、4つの効果やメリット
・理想的な置き場所<4つの条件>
・最適な位置選び~向きや方角、高さなど
・背山面水の地形や、鬼門と裏鬼門のこと
・神棚の上の「雲」のこと
・お札の種類&並べ方の基本パターン
・理想的なお札交換の時期やタイミング
・古くなったお札の処分方法
・榊(さかき)の意味や飾り方、交換や処分のこと
・お供え物の種類&位置や並べ方の基本パターン
・神棚の<日常の掃除>や<年末の大掃除>の重要知識
・神棚は必要?神棚を祀るかどうかの見極めポイント

などなど、神棚に関するほとんどの疑問を解消できることを目的としています。

目次

【其の一】神棚とは?神棚を祀る意味やメリットについて

【其の一】神棚とは?神棚を祀る意味やメリットについて

なぜ神棚を祀るのか?その意味とは

神棚とは日本独自の文化で、日本神道の神様をお祀りするお宮(宮形)と棚板のことをいいます。

日本には「八百万(やおよろず)の神」がいるとされています。国や土地の神様、自然の神様など「すべてのものには神が宿る」という神道の考え方です。

特に、神道の最高神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が「太陽の神様」であるように、日本の神様は自然の象徴であることが多いのが特徴です。

天照大御神や八百万の神たちを家の中にお祀りして、「神様や自然への感謝とともに、家内安全や繁栄を願う」という意味で神棚を設置するのが一般的でしょう。

神棚文化が庶民に広まってきたのは近年のこと

神棚という概念自体はとても古く、その起源は古事記の一説にある「御倉板挙之神(みくらたなのかみ)」という御頸珠を、天照大御神が棚の上に安置して崇めたことが原型とされています。

しかし、神棚が現在のように各家庭に広まったのは、江戸時代初期といわれています。

伊勢神宮への信仰を広める目的で、「伊勢神宮のお札(神宮大麻)を家でもまつれるように」と考案されたものが始まりとされています。家にいながら“お伊勢参り”ができますよ、ということ。
神棚は「自宅の神社」としての役割があるのです。

神棚を祀ることで得られる4つの効果やメリット

メリットを期待して神棚を祀るのは本来の意味合いからはズレますが、実際のところ、次のようなメリットが期待できるでしょう。

1.パワースポットになる!運氣が良くなる!

神社はパワースポットそのもの。そして、神棚は自宅の神社です。神棚を大事にし、神様への感謝の心を持って、日々お参りをし続けることでパワースポットになってきます。

2.祈りのパワーで願望や目標を実現しやすくなる!

神社や神棚へのお参り行うこと、それは「お祈り」です。祈りの効果は実証されています。神棚があることで祈りが習慣化され、行動が促されるため、結果として願望や目標が実現しやすくなるのです。

3.抽象度が上がる!問題や困難を解決する糸口に!

神棚をお祀りし祈ることで抽象度が上がり、より高い視点で物事を俯瞰して捉えられるようになります。結果、問題や困難を解決する糸口が見えてきやすくなります。

4.プラシーボ効果によって人生が良い方向に!

プラシーボ効果は「思い込み」によって起こる科学的な現象。「いつも神様が見守ってくれている」というポジティブな思い込みによって波動が高まり、良いものを引き寄せるようになります。

などなど。このようなことからも神棚をお祀りすることをオススメしています。

神棚の効果やメリットについては、次の記事でより詳しく解説しています。

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【其の二】どこに置くのが理想?神棚の置き場所4つの条件

【其の二】どこに置くのが理想?神棚の置き場所4つの条件

神棚の置き場所は、次の4つの条件を満たす場所が理想的で好ましいでしょう。

1.明るい場所
2.清らかな場所
3.家族みんなが集まりやすい場所
4.神様が落ち着ける場所

それぞれ説明します。

1.明るい場所

ここでいう「明るい」は、光の明るさはもちろんのこと、雰囲氣的な明るさも含んでいます。まず、太陽神である天照大御神のエネルギーを感じやすい「太陽の光がよく差し込む明るい部屋」を選びましょう。また、照明を明るくしたり、お花を置くなどして、明るい雰囲氣の空間になるよう心掛けます。

2.清らかな場所

神様は「穢れ」を嫌い「清浄」を好みますので、清らかな場所であることも重要です。洗面所やトイレなどの水廻りは「汚れが流れる場所」ですのでNGです。トイレの臭いが漂ってきそうな場所、お風呂の湿気が届きそうな場所などは避けましょう。

3.家族みんなが集まりやすい場所

家族全員を見守ってくれる神棚ですから、家族が集う場所や目が届く場所が好ましいです。人が集まらず静まってる場所では神様も寂しいので、主に寝るときにしか使わない寝室や子ども部屋などのプライベートな空間は避けたい場所です。

4.神様が落ち着ける場所

神様が「落ち着ける場所」「くつろげる場所」「リラックスできる場所」であることも大切。頻繁に人が行き来うドアの上や廊下、階段などは不向きです。人や氣の出入り口である玄関もオススメできません。

ちなみに、玄関は神社でいえば鳥居にあたります。神社では鳥居をくぐって、手水舎があり、一番奥の方に本殿があるという構造になっています。玄関を家の鳥居と見立てると、玄関に神棚を設置するのはおかしいことだと分かります。

以上のような条件を、なるべく多く満たす場所を選ぶことが大切です。

ご家庭によって最適な場所は異なると思いますが、オススメなのが「居間やリビング」です。または、お客さんをお通しするような客間も好ましいでしょう。

神棚の理想の置き場所については、次の記事でより詳しく解説しています。

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【其の三】神棚の最適な位置選び~向きや方角、高さなど

【其の三】神棚の最適な位置選び~向きや方角、高さなど

神棚の向き/方角の基本は「南向き」か「東向き」

南は、太陽の光が一番よくあたる方角であり「明るさの象徴」といわれています。

「天子は南面し、臣下は北面す」という言葉があるように、昔から南に向かって座ることで位の高さを示しており、天皇陛下も南向きに座ることが不文律とされてきました。神様への敬意を示すという意味でも「南向き」がオススメです。

東は太陽が昇ってくる方角。一日が始まる方角であり「勢いの象徴」とされています。朝日のエネルギーを感じられる「東向き」も、縁起が良い方角と考えられています。

もちろん「北向き」「西向き」でも構わないのですが、基本的には「南向き(部屋の北側に設置)」か「東向き(部屋の西側に設置)」が良いでしょう。

土地の地形によっては南向き・東向きにこだわる必要はない

背山面水(はいざんめんすい)といって、「背後には山があり、前方には平野や盆地などが広がっている」という地形があります。山脈(龍脈)のエネルギーを背中からいただいて、それが前方に広がった空間へと流れていくイメージになります。

もし背山面水の土地にお住まいであれば、背山面水のエネルギー法則を活かし、山を背にして神棚を設置すれば良いでしょう。

鬼門と裏鬼門は基本的には避けたい方角です

鬼門とは北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位、方角のこと。鬼門という名称から分かるように「鬼(邪気)の出入り口となる方角」を意味しています。

裏鬼門とは鬼門とは反対の、南西(坤、ひつじさる)の方角のこと。鬼門と同じように不吉な方角として忌み嫌われています。

神棚を祀る位置や向きについては、鬼門と裏鬼門は基本的には避けた方が良いと考えられています。

神棚の向きや方角について、より詳しいことは次の記事で解説しています。

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基本的には目線よりも高い位置に!

神棚は少し見上げるくらいの高さの場所に設置しましょう。

神棚が目線よりも低いと神様を見下ろすことになり、神様への失礼あたるとされます。逆に、高すぎると毎日のお参りやお掃除が大変になるので「バランス」が大切です。

ただ、地域やご家庭によっては、目線よりも低い八足台などにお祀りするケースもあります。このような特別な理由がないなら「目線よりも高い位置」に設置してください。

仏壇と向い合せor上下になる場所は避けること

仏壇と神棚が同じ部屋になる場合、お互いが向かい合わせにならないように注意してください。「対立祀り」といって「家相的に凶」とされています。どちらか一方にお参りするときに、もう一方にお尻を向けることになってしまい、失礼にあたります。

また、仏壇の上に神棚を設置するなど、上下になる配置も避けましょう。神様が仏様を踏んでしまうことになります。1階に仏壇、2階の真上に神棚というパターンもNGとされています。

神棚と仏壇を同じ部屋にする場合の位置関係について、次の記事でより詳しく解説しています。

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【其の四】最上階以外では神棚の上に「雲」を貼る

【其の四】最上階以外では神棚の上に「雲」を貼る

一般的に神棚の設置場所として、「人の歩くところの下に置かない」というルールがあります。これは神様よりも人が上にいることになり、神様に失礼な状態が生じてしまうからです。

すると、最上階以外の部屋では、神棚をお祀りすることが出来なくなってしまいます。

これを解消するために神棚の上に「雲」という字を貼り(または雲板を設置)、「ここから上は天です。これでお許しください。」という意思を示すことが大切だと考えられています。

神棚に雲板をつけるか、神棚の上の天井に「雲」と書いた紙やシール等を貼りましょう。地域によっては「雲」ではなく、「天」や「空」といった文字を使用するケースもありますが、その意味は同じです。

神棚の「雲」の具体的な貼り方や、交換や処分方法のことなど、さらに詳しいことは次の記事で解説しています。

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【其の五】神棚のお札の種類&並べ方の基本パターン

【其の五】神棚のお札の種類&並べ方の基本パターン

神棚のお札の種類について

神棚にお祀りするお札の種類は、主に次の3種類に分けることができます。

①神宮大麻(じんぐうたいま)

日本人の総氏神様である「天照大御神」をお祀りする伊勢神宮のお札。総氏神様であることからも分かるように、「格」は神宮大麻が最上位となります。

②氏神(産土)神社のお札

土地やそこに住む人々を守ってくれる「お住まいの地域の神社」のお札。日ごろから常に守っていただいていますから、「格」は二番目となります。

③崇敬神社のお札、その他に参拝した神社のお札

上記以外で、個人的に崇敬する神社のお札。ご縁があって参拝した神社や、ご利益を求めて参拝した神社のお札など。「格」は、三番目となります。

私たちが一番お世話になっているのが

・日本全体をお守りくださる天照大御神様
・今お住まいの地域をお守りくださる氏神(産土神)様

ですので、まず「神宮大麻」「氏神(産土)神社のお札」の両方をお祀りするのが基本となります。崇敬神社や参拝神社のお札は何枚あっても構いません。

神棚のお札の並べ方の基本的なパターン

三社造りの場合

三社造りの場合

・真ん中:神宮大麻
・向かって右:氏神(産土)神社のお札
・向かって左:崇敬神社(または参拝神社)のお札

一社造りの場合

一社造りの場合

・手前から:神宮大麻
・その後ろ:氏神(産土)神社のお札
・その後ろ:崇敬神社(または参拝神社)のお札

崇敬神社(または参拝神社)のお札が複数枚ある場合は、画像の崇敬神社のお札の後ろに重ねてお祀りします。

増えすぎて神棚(宮形)に納めきれなくなった場合は、神棚の横に立てかけて並べたら良いでしょう。また、神棚(宮形)に納まらない大きさのお札も、同様に、神棚の横に丁寧に並べてお祀りする形となります。

以上が基本的なお札の並べ方となりますが、上記に該当しないようなパターンも多々あるでしょう。お札の並べ方でお悩みの場合、次の記事をご参照いただけたらと思います。さらに詳しく解説しています。

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【其の六】1年1回の交換は必須?神棚のお札の交換や処分方法

【其の六】1年1回の交換は必須?神棚のお札の交換や処分方法

神棚のお札を1年1回の交換する理由

お札は神様のエネルギーを分けていただいたもの。月日が経てば効力が落ちてきます。
そこで、年が改まるタイミングで古くなったお札はお返しして、エネルギー満タンのみずみずしいお札を授かったほうが良いと考えられています。

お札は1年に1回のスパンで交換するのが基本です。

この考え方は伊勢神宮の式年遷宮と同じこと。式年遷宮とは、20年に一度のスパンで、社殿などを全てを新しくし、天照大御神に新宮へお遷(うつ)りいただくという神宮最大のお祭りのことです。

その背景には、常にみずみずしくあり続け、日常に永遠性を持たせる「常若(とこわか)」という日本古来の思想があるのです。

理想的なお札交換の時期やタイミング

お札の交換時期は年明け前。
「年末」に大掃除をしたタイミングで、新しいお札と交換するのがベストです。神棚の大掃除をして綺麗にし、お札も新しいものに代えて新年を迎えましょう。

年末の大掃除は、すす払いの日(12月13日)や、それ以降に行われることが多いです。昔は、すす払いをして正月準備を始めたので、12月13日は「正月事始め」とも呼ばれています。

ちなみに、新しいお札と交換する日について

・29日は「二重苦」を連想させ縁起が悪い。
・30日、31日は「一夜飾り」といい神様に対して失礼にあたる。
・遅くても28日までには交換してお納めした方が良い。

という考え方があります。

ですので理想をいえば、12月13日~12月28日の期間に神棚の大掃除とお札交換を行うことをオススメします。

古くなったお札の処分方法について

古いお札は、一年間守っていただいたことに感謝し、お札を受けた神社の古神札納所等へ納めてお焚き上げをしてもらいます。その後、新しいお札を受けるという流れになります。

多くの神社では、大晦日から1月15日までの間に左義長やどんど焼等が行われ、正月飾り・古いお札・お守りなどがお焚き上げされます。それに間に合うように返納すると良いでしょう。

喪中のとき、お札の交換はどうする?

神道では「死=穢れ」として捉えられています。

穢れが神様に及ぶことを避けるために、忌中(きちゅう)と呼ばれる期間(仏式では49日間・神式では50日間)は、神棚の前に半紙を貼り、毎日のお祀りを遠慮し、神社参拝も慎むことになっています。

これを神棚封じといいます。

神棚封じの期間中は、お供え物やお参り、お掃除など、一切のことを行いません。年末年始と忌中が重なる場合、忌明けしてから神棚を掃除し、お札を交換するようにしましょう。

神棚のお札交換について、さらに詳しいことは次の記事で解説しています。

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神棚封じの意味や手順、期間や解き方などの詳細は次の記事をご覧ください。

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【其の七】榊(さかき)の意味や飾り方、交換や処分方法のこと

【其の七】榊(さかき)の意味や飾り方、交換や処分方法のこと

神棚に榊を飾る意味

榊は日本では古くから神事に用いられる植物です。榊という漢字が「木」に「神」と書くことからも、神と深い関わりのある神聖な植物として扱われていたことがわかります。

榊には神籬(ひもろぎ)としての役割があります。

「ひもろぎ」の語源は「霊漏木(ひもろぎ)」といわれ、神様のご神霊をお招きする木のこと。つまりは、榊は神様が降り立つ依り代(よりしろ)として考えられていたようです。

榊の語源は、神様と人の境にある木という意味で「境木(さかいき)」から転じたという説や、常に生い茂っているため「栄える木→栄木(さかき)」が転じたという説などがあります。
このようなことから榊を神棚に飾るようになったとのこと。

神棚の榊の飾り方~理想的な位置や置き方について

榊の飾り方のポイントは次の通りです。

・白色陶器の「榊立て」という神具を使用する。
・神棚の左右の位置に一対になるように置く。
・その他のお供え物の端になるように配置する。
・榊の葉の表が見えるように置く。

白色陶器の代わりに花瓶などを使用しても構いませんが、白色陶器のほうが神棚が凛とした厳かな雰囲氣になり、より「神様を大切にお祀りしている」という氣持ちになれるのではないでしょうか。

氣持ちはとても大切。出来ることなら専用の「榊立て」を用意しましょう。

榊の交換時期は「枯れてきたな…」と思ったとき?

一般的には「榊は毎月の1日・15日に新しいものに取り換えると良い」とされています。多くの神社では、1日か15日に月次祭(つきなみさい)が実施されるのですが、それに合わせて神棚のお供えものを新しくする習わしがあるのです。

とはいえ、これも絶対的な決まりではなく、一つの目安にすぎません。

大切なのは

元氣で青々とした榊を飾ること

です。

なので「元氣がなくなってきたな…」「枯れてきたな…」と思ったときに交換するという考え方で良いでしょう。

枯れた榊は、神社でお焚きあげをお願いするのがより丁寧な方法ですが、塩で清めて感謝を述べて護美(ごみ)として処分してしまっても構いません。半紙などの白い紙に包むと、なお丁寧になります。

神棚に飾る榊については、次の記事でより詳しく解説しています。榊を長持ちさせる方法や処分方法などを具体的にお伝えしています。

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【其の八】神棚のお供え物の種類&位置や並べ方の基本パターン

【其の八】神棚のお供え物の種類&位置や並べ方の基本パターン

基本的なお供え物の種類は「米」「塩」「水」「酒」

神棚は自宅の神社。毎日のお参りとともに、お供え物を捧げることで神様への感謝の氣持ちを示します。

神棚にお供えするものを「神饌(しんせん)」または「供物(くもつ)」といい、基本的には「米」「塩」「水」「酒」の4つとなります。

「米」「塩」「水」は基本かつ重要なお供え物で、毎日お供えします。
毎月1日と15日の月次祭(つきなみさい)の時には、少し豪華にして「お酒」も一緒に供えるのが一般的です。お酒は、朝にお供えしたものを、その日の夕方または夜に下げて、いただきましょう。

お供え物の正しい位置(配置)や並べ方

神様へのお供え物には順番が決まっており、重要なお供え物を中心(神様に近い場所)に置くことになっています。お供え物の重要度は「①米→②酒→③塩→④水」の順番です。

・お米とお塩は「皿」へ
・お水は「水玉(すいぎょく)」という水器へ
・お酒は「瓶子(へいし)」という水器へ

それぞれの神具を使用し、次のように配置します。

前後2列で並べるパターン

「米」「塩」「水」「酒」を前後2列で並べるパターン

お酒の瓶子が1つだけの場合

お酒の瓶子が1つだけの場合

横1列で並べるパターン

基本のお供え(米・塩・水)をするとき

基本のお供え(米・塩・水)をするとき

お酒を追加するとき(瓶子が2つ)

基本のお供え(米・塩・水)にお酒を追加するとき

お酒の瓶子が1つだけのとき

お酒の瓶子が1つだけのとき

神棚のお供え物について、それぞれの深い意味のことなど、より詳しいことは次の記事で解説しています。

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お供え物「米」「塩」「水」の交換頻度

基本的なお供え物である「米」「塩」「水」は神様に捧げる食事ですから、毎日交換するのが理想です。朝にお供えしたものを、その日の夕方または夜に下げて、また翌朝に新しいものをお供えします。

ただ、忙しい日常生活の中で「毎日交換するのは大変!」と感じる人も多いでしょう。毎日の交換が難しい場合には、「毎週」「10日毎に」「1日と15日」など、交換する日にちを交換するのが良いとされています。

ご自身で交換頻度のルールを決めて、それを守って神棚をお祀りすることが大切です。

※水は痛みやすいため、水だけは毎日交換しましょう。水だけでしたら、ほとんど手間も時間もかからないですね。

交換後、神棚から下したお供え物の扱い方、処分方法は?

神棚から下したお供え物は「お下がり」と呼ばれます。神棚のお供え物には神様の力が宿るとされ、お下がりをいただくことで、神様の力を自分の身体に取り込むことができると考えられています。

ですので、神棚から下したお供え物は、家族みんなで飲食するのが望ましいです。

しかし、飲食するのに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合でも、処分することはせず、お清めに使うなど何かしらの方法で活用するのが良いとされています。

例えば、次のような方法です。

・お酒は玄関先に撒くなど「お清め」に使う。
・お塩はお風呂の湯船に入れる。盛り塩をしたり撒いたり「お清め」に使う。
・お水は植物の水やりに使う。

お供え物の交換頻度、交換後の扱い方などは次の記事でより詳しく解説しています。

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【其の九】神棚の掃除や大掃除の基礎知識

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年末だけでなく「日常の神棚の掃除」も大事!

神棚の掃除に関しては「年末しかやってません」という人も多いですが、日常的な掃除も大切です。

日常の神棚の掃除は「ホコリを払うこと」が基本ですが、ホコリを払うことは「穢れを祓うこと」にも通じます。「払い=祓い」ということ。穢れは氣枯れであり、元氣ややる氣がなくなった状態のことです。

私たちは日常生活を送るなかで、神棚にホコリが積もるように、氣枯れの原因となるネガティブなものを少しずつ心身に蓄積しています。

ですので、神棚のホコリを払うことを通じて、ネガティブなモヤモヤ(=穢れ)も祓うというイメージで掃除をすると良いでしょう。それが運氣アップにつながっていきます。

ホコリは毎日溜まりますので、ホコリを払うくらいの簡単な掃除でも良いので、毎日行うのが理想ではあります。

しかし、忙しい日常生活の中では現実的ではありませんので、神棚のホコリを払うくらいの掃除を「月に2回程度の頻度」「毎月の1日と15日など」に行うと良いでしょう。

加えて、年末には神棚の大掃除を行います。神棚を下ろし、徹底的に掃除をしましょう

具体的な神棚の掃除のやり方については、次の記事で詳しく解説しています。

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<年末の神棚大掃除>オススメやタブーの日程について

神棚の大掃除をする日程については、12月13日の「すす払い」のタイミングが一つの目安です。「12月13日くらいから、神棚の大掃除を皮切りに、家の大掃除を進めていこう」という旨が神社本庁のHPでも紹介されています。

また、神棚の大掃除を終えた後に、正月飾りをつける流れになりますが、避けた方が良い日があります。

<12月29日>「9」という数字が「苦しみ」を、「29」は「二重苦」を連想させるから。
<12月31日>正月飾りを12月31日に飾ると「一夜飾り」といい神様に対して失礼にあたるから。

以上のことから、年末の神棚の大掃除は「12月13日のすす払いの頃から12月28日までの間」に行い、28日までに正月飾りをつけ新しいお札に交換しておくのが理想でしょう。

神棚の掃除日程や頻度については、次の記事でより詳しく解説しています。

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また、世の中には「女性は神棚を触ってはいけない」「神棚の掃除は男性が行うもの」という考え方があります。その理由や歴史的背景のことや、「実際のところ掃除をしても良いのかどうか」について次の記事で詳しく解説しています。

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【其の十】そもそも神棚は必要なのか?神棚を祀るかどうかの見極めポイント

「神棚がないとダメなんだろうか?」
「神棚って必要なんだろうか?」

そんな疑問をお持ちの方も多いです。特に新築のとき、神棚を設置するべきかどうかで悩まれるケースが多いようですね。

結論をいえば、神棚の必要性の有無は「自分次第」であり、「神棚がないとダメ?」という質問の答えは「神棚はあっても良いし、なくても良い」ということになります。

神棚を置くかどうかの見極めポイントは

しっかりと管理&お参りできるかどうか

です。

神棚を設置するということは、その瞬間から継続的な管理とお参りが必要になるということ。神棚を設置することはゴールではなくスタート。そこから丁寧に神様をお祀りすることが大切です。

もし、神棚の管理とお参りをしていく自信がないのであれば、無理に神棚を置かない方が無難でしょう。中途半端に神棚を設けるよりは、最寄りの氏神(産土)神社に定期的に参拝した方が、現実的にも信仰的にも縁起は良いと考えられます。

さらに詳しいことは次の記事で解説しています。

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神棚がないとダメ?神棚の必要性の有無について深堀りします

まとめ~神棚を正しくお祀りして、神様を感じる暮らしを

まとめ~神棚を正しくお祀りして、神様を感じる暮らしを

以上、神棚の祀り方の総まとめということで、

・神棚を祀る意味やメリット
・理想的な置き場所<4つの条件>
・最適な位置選び~向きや方角、高さなど
・神棚の上の「雲」のこと
・お札の種類&並べ方の基本パターン
・1年1回の交換は必須?お札の交換や処分方法
・榊(さかき)の意味や飾り方、交換や処分のこと
・お供え物の種類&位置や並べ方
・神棚の掃除や大掃除の基礎知識
・神棚を祀るかどうかの見極めポイント

などなどの知識についてお伝えしました。

普段の暮らしや生活の中で、神棚を設置しお祀りすることの意味や大切さがお分かり頂けたかと思います。また、神棚に関する多くの疑問は解消できたのではないでしょうか。

それぞれのトピックにおいて、別記事としてさらに詳しい解説をしていますので、より具体的なことをお知りになりたい方はそれぞれの記事をチェックしてくださいね。

神様や自然への感謝し、神棚を丁寧にお祀りすることで、場を清め心を整えることができます。神棚がパワースポットになり、私たちの波動を高めてくれます。

波動には「共鳴する」という性質があり、自分が高い波動であることで、高い波動の人・コト・モノを引き寄せるようになります。つまり、波動を高めることは、より良い人生に直結するのです。

当メディアのテーマである「波動を高める生き方」と「神棚を設け神様をお祀りすること」はとても強くリンクするのです。

波動については次の記事をご参照ください。

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ぜひ神棚を設け、神様をお祀りする「おうち参拝」を習慣にしてみませんか?

【保存版】神棚の正しい祀り方と作法<10の心得え>
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