【図解】神棚のお供え物の正しい位置(配置)や並べ方

「神棚には何をお供えしたら良いのだろう?」
「どのような器に乗せたらいい?」
「どんな順番に並べたら良いのだろう?」
「お供え物の正しい位置は決まっているの?」
「守るべきルールやタブーはある?」

など、神棚のお供え物について、疑問をお持ちの方も多いです。

この記事では、神棚のお供え物について、

・基本的なお供え物の種類のこと
・それぞれのお供え物の意味
・使用する器(神具)のこと
・正しい並べ方の順番やルール
・よくある位置(配置)のパターン

などなど、図解を交えながら詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたのご家庭の神棚に合わせて、お供え物の位置や並べ方を最適化するヒントをつかむことができるでしょう。

神棚には何をお供えする?お供え物の種類と意味、使う神具について

神棚は自宅の神社。毎日のお参りとともに、お供え物を捧げることで神様への感謝の氣持ちを示します。

神棚にお供えするものを「神饌(しんせん)」または「供物(くもつ)」といい、基本的には「米」「塩」「水」「酒」の4つとなります。

「米」「塩」「水」は基本かつ重要なお供え物で、毎日お供えします。毎月1日と15日の月次祭(つきなみさい)の時には、少し豪華にして「お酒」も一緒に供えるのが一般的です。

それぞれに大切な意味があり、お供えするときには注意を払う必要があります。まずは1つ1つのお供え物について、使用する神具も合わせて確認していきましょう。

米~お供え物の中でも最重要なもの

米

日本人の主食といえば「お米」であり、古来から大切にされてきた作物です。神様への感謝の氣持ちとしてお米をお供えします。

神棚へのお供え物は、人の手が加わっていない「自然のまま」が良いとされるため「生米」を使うのが基本となります。「“洗った生米”か“洗わない生米”のどちらが良いのか?」という疑問をお持ちの方も多いですが、どちらでも問題ありません。

「自然のまま」という考え方からすれば、“洗わない生米”が良さそうです。人の穢れが付くことを防ぐことにもなるでしょう。

お米のちょっと深いい話

天照大御神は、孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が高天原から地上に天降る際に(これを天孫降臨といいます)、三つの神勅(言いつけ)を授けました。その1つに「斎庭稲穂(ゆにはのいなほ)の神勅(しんちょく)」があります。

お米のちょっと深いい話

出典:isejingu.or.jp

吾が高天原にきこしめす斎庭の稲穂をもって、また吾が児にまかせまつるべし

簡単にいえば、瓊瓊杵尊に稲穂を渡し「この稲を育てて地上を豊かにするように」と託したのです。斎庭稲穂の神勅は、古来より日本人が守ってきた天照大御神との約束ともいえるものでしょう。

だからこそ日本ではお米に関わる神事が多く、その中でも最も重要視される11月23日の「新嘗祭(にいなめさい)」においては、天皇陛下ご自身が新穀をお供えし、御自らも召し上がりになるのです。

そのため、お供え物の中でも、お米が最も重要なものとして扱われています。

お米に使用する神具は「皿」

お米と皿

お米は神具の皿に盛ります。皿には、米や塩といった、固形のお供え物に使います。基本となるのは白い陶器や素焼きの丸皿です。

※お米をお供えするときの注意点!

「炊いたお米」をお供えしても構いません。その場合は、「まだ誰も手をつけていない炊き立てご飯」を用意してください。2日目のご飯であったり、冷凍したお米をチンするなどはNGです。お赤飯や炊き込みご飯をお供えしても良いのですが、牛や豚など「四つ足」の動物のお肉が入っている場合は避けましょう。

水

水は命の源です。人体の60~70%は水分であり、水がなければ生きていけません。人は「水がなければ3日しか生きられない」といわれ、災害に備えて1人あたり1日3L×3日分の水を備蓄しておくことが重要とされています。

そんな大切な水の恵みへの感謝の氣持ちを込めて、神棚に汲みたての水をお供えします。

神棚にお供えする水は「初水(はつみず)」

神棚にお供えする水は、その日に使う最初の水である「初水」をお供えするのが望ましいです。初水は、家の中のすべての蛇口において、その日の一番最初に流れ出る水のこと。ですので、洗顔、シャワー、料理などの前に、お供え用の水を汲むことになります。

とはいえ、初水を毎回用意しようと思っても難しいこともあります。そんなときは、初水でない水でも「お召し上がりください」という氣持ちで、神棚にお供えしたら良いでしょう。

お水に使用する神具は「水玉(すいぎょく)」

水玉(すいぎょく)

お水は水玉(すいぎょく)という水器に入れて、フタを取ってお供えします。水器は白い陶器か素焼きのものが多く、丸い形にフタが付いているという特徴があります。

本体の八分目まで水を入れて、フタを開けた状態でお供えします。

蓋は水器の横に置いても良いですし、上記画像のように水器のふちに立てかけても構いません。

※お水をお供えするときの注意点!

水道水には塩素がたっぷり含まれていますので、浄水したお水を汲みましょう。
ペットボトルのミネラルウォーターをお供えするという方法もあります。その場合は、キャップを開けたばかりの新しいものにして下さい。すでに誰かが口をつけたペットボトルの水は使用しないようご注意ください。

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塩

塩は「海の恵みを象徴するもの」であり、基本のお供え物の1つになります。どんな種類の塩が良いのかというと「食塩(精製塩)ではなく精製されていない粗塩」が良いでしょう。

神棚のお供えに粗塩が良いとされる3つの理由

①粗塩は海「水」と「火」によって生み出されたもの。「火」「水」が合わさると「火(か)水(み)」になります。水と火という生命の根源から生み出された粗塩は、神様にお供えするのに相応しく、お供えすることで神様の大きな力になるという考え方です。
②粗塩はミネラル分が豊富に含まれており、私たちの健康に良い影響があります。一方、食塩は精製されている関係で、ミネラル分がほとんど失われています。私たちの身体に良いものを、神様にも召し上がっていただくという考え方です。
③粗塩は天日干しによっても作られます。天日干しのお塩は、海水を太陽の光で乾燥させたもの。太陽の神様である天照大御神のパワーを存分に浴びています。天の恵みと地の恵みの結晶ともいえる粗塩こそ、神棚にお供えするのに相応しいという考え方です。

このような理由から、神棚のお供えには、ぜひ粗塩を選びましょう。

お塩に使用する神具は「皿」

お塩に使用する神具は「皿」

お米と同様、お塩は神具の皿に盛ります。円錐状に高く盛り上げる「盛り塩」の形に盛りましょう。キッチリ綺麗に円錐状に整えるのは難しいので、ある程度山形に整えたら良いとされています。

どうしても綺麗に盛りたい場合は、盛り塩器(盛り塩固め器)を使ってみてください。

酒

お酒は神様にとても喜ばれるお供え物。月次祭だけではなく、伝統行事や神事などで必ずお供えされるものです。お酒は神様を喜ばせる、神事には欠かせない「神聖な飲み物」だといえるでしょう。

神棚にお供えするお酒は日本酒が基本!?

お酒の種類は何でも良いとされていますが、「日本酒」をお供えするのが一般的です。神饌として必ずお供えするものが「米」「水」「塩」ですが、日本酒はその中の「米」と「水」から造られており、神様とのつながりが強い飲み物だからです。

日本酒以外でも、焼酎・泡盛・ワイン・ビール・ウィスキーなどをお供えしても問題はありません。家庭の事情に合わせて選んでください。

神様にお供えしたお酒には神霊が宿るとされ、いただくことで身体の穢れ(ケガレ)を祓い神様の御加護を受けられると考えられています。“お下がり”としてそのままいただくか、お料理などに使うと良いでしょう。
もし、家族にアルコールを飲む人が誰もいない場合でも、日本酒であればお料理に使えますね。

お酒に使用する神具は「瓶子(へいし)」

お酒に使用する神具は「瓶子(へいし)」

お酒は神具の1つである一対の瓶子(へいし)に入れます。瓶子にはフタが付いていますが、お水のお供えと同様に、神様が飲めるようにフタは外しておきましょう。

日本酒は、長い時間お供えしたままにすると状態が悪くなってしまい、お下がりとしていただけなくなります。そのため、例えば、「月次祭の朝にお供えしたお酒はその日の夕方に下げる」という形にすると良いでしょう。

※お酒をお供えするときの注意点!

日本酒には大まかに、「純米酒」と「醸造アルコールが添加されたもの」の2種類があります。神様にお供えする日本酒は、純粋に「米」と「水」だけで造られている「純米酒」が理想的です。

筆者自身、お師匠さんのご神業にお供させていただくときは、常に「純米酒」を持参するよう言いつけられていました。日本酒(純米酒)は龍神さまがお喜びになるそうです。

神棚のお供え物の正しい位置(配置)や並べ方を図解で分かりやすく!

神棚のお供え物の正しい位置(配置)や並べ方を図解で分かりやすく!

お供え物の並べ方は「重要度」の順番で決まっている!?

ここまで神棚へのお供え物である「米」「塩」「水」「酒」について詳しくお伝えしてきましたが、神棚に並べるときに適当に置いてはいけません。

実は!お供えする順番が決まっており、重要なお供え物を中心(神様に近い場所)に置くことになっています。
お供え物の重要度は「①米→②酒→③塩→④水」の順番です。

・重要なお供え物を中心(神様に近い場所)に置く。
・重要度は「①米→②酒→③塩→④水」の順番。

これが基本的なルールになります。

お供え物は「三方」や「折敷」に乗せると丁寧です!

お供え物は三方や折敷に乗せると丁寧です!

出典:tokyo-jinjacho.or.jp

神様を丁寧にお祀りするために、「三方(さんぼう)」「折敷(おしき)」に乗せてお供えするのが一般的です。簡単にいうと、お供えを並べるお膳のようなものです。

折敷は、食器を乗せるための平たい食台のこと。平たい板の周囲に細い木で縁をつけ、お盆のような形になっています。三方は、折敷の下に台座がついたものです。

万が一お水やお酒をこぼしてしまっても、縁がある三方や折敷に乗せていれば神棚を汚す心配がありません。また、全てのお供え物をまとめて運べるのもメリットでしょう。

「米」「塩」「水」「酒」を前後2列で並べるパターン

東京神社庁のHPでは、神棚のお供え物の並べ方について次のように解説しています。

お供えの仕方は、我国では古来より正中(せいちゅう)[中心線]を尊ぶため、神棚にお供えする際にも、図のように米を中央とし、次に酒、塩、水をお供えします。

「米」「塩」「水」「酒」を前後2列で並べるパターン

出典:tokyo-jinjacho.or.jp

お酒の瓶子が1つだけの場合は、次の図のようになります。

お酒の瓶子が1つだけの場合

「米」「塩」「水」「酒」を横1列で並べるパターン

神様から近い場所に重要なお供え物を配置し、綺麗な一列になるように並べます。

基本のお供え(米・塩・水)をするとき

基本のお供え(米・塩・水)をするとき

真ん中(神様の前になる場所)へお米を置き、向かって左にお水、右にお塩をお供えします。向かって左から「水→米→塩」の順番です。

基本のお供え(米・塩・水)にお酒を追加するとき

基本のお供え(米・塩・水)にお酒を追加するとき

真ん中にお米、その左右にお酒の入った瓶子を一つずつ、さらにその外側にお水とお塩を配置します。向かって左から「水→酒→米→酒→塩」の順番です。

お酒の瓶子が1つだけのとき

お酒の瓶子が1つだけのとき

向かって左から「水→酒→米→塩」の順番で並べることになります。

「米」という漢字は、神様の恵みが四方八方へ広がるという意味があり、真ん中に置くことで縁起が良いとする考え方もあります。

お祝い事があった日にも豪華なお供え物をしましょう!

毎月1日と15日の月次祭(つきなみのまつり)の時には、少し豪華に「お酒」も供えるのが一般的だとお伝えしましたが、それに限らず、家庭内でお祝い事があったときにも豪華なお供え物をしましょう。

例えば、七五三など人生の節目であったり、お正月や結婚記念日などの「おめでたい日」にもお酒をお供えしてください。

お酒のほかにも旬の野菜や果物、お菓子なども良いですし、お正月であれば鏡餅やお雑煮などをお供えすると良いとされています。

神棚に合わせてお供え物の位置や並べ方を最適化しましょう!

以上、神棚のお供え物について、基本的なお供え物である「米」「塩」「水」「酒」の意味や使用する神具のこと、よくある位置(配置)や並べ方のパターンなどなどご紹介しました。

「米」「塩」「水」の3つは毎日お供えするもので、月次祭の時には少し豪華にして「お酒」も一緒に供える、ということでした。

神棚の形や大きさはご家庭によってそれぞれ違いますから、お供え物の位置や並べ方に「絶対にこうしなさい!」というルールはありません。

・重要なお供え物を中心(神様に近い場所)に置くこと。
・お供え物の重要度は「①米→②酒→③塩→④水」の順番。

という基本を押さえておけば、並べ方にそこまでこだわる必要はないでしょう。

神棚のサイズが小さい場合は、三方や折敷を置くスペースがないこともあるでしょう。そのような場合は、無理に三方や折敷を置こうとせず、棚にそのまま乗せても問題はありません。

ある県の神社庁では次のような図が掲載されています。

神棚のサイズが小さい場合

出典:yamagata-jinjyacho.or.jp

このような資料からも、特に問題ないことが分かりますね。

この記事の内容を参考に、各ご家庭の神棚に合わせて、お供え物の位置や並べ方を最適化していただけたら幸いです。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

※神棚の正しい祀り方や作法について、次の記事でより詳しく解説しています。神棚に関するほとんどの疑問を解消できるでしょう。

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