神棚の榊の意味や飾り方(位置や本数)、長持ちさせる方法など徹底解説!

神棚に飾る榊(さかき)について「神棚のどの位置に置いたら良い?本数は何本がいい?造花でも良い?」など、さまざまな疑問が湧くのではないでしょうか。

榊の飾り方に絶対のルールはありませんが、基本的な考え方はあります。

安心して神棚をお祀りするためにも、この記事では榊の飾り方の基本について

・榊とはそもそもどんな植物なのか
・神棚に榊を飾る意味
・理想的な位置や置き方について
・榊の本数は一本ずつか、それとも束がいいのか
・榊は生花でなく造花でも良いのか
・榊の交換時期に決まりはあるのか
・長持ちさせるコツ

などなど、詳しくお伝えしていきます。

榊(さかき)とは?神棚に榊を飾る意味とは?

榊(さかき)とは?神棚に榊を飾る意味とは?

榊(さかき)は日本では古くから神事に用いられる植物で、葉の先端が尖っているのが特徴です。茨城県や石川県よりも西側に広く分布し、四国や九州で多く見られます。

古来より日本では「植物や先端が尖ったものに神様の力が宿る」と考えられていました。榊という漢字が「木」に「神」と書くことからも、神と深い関わりのある神聖な植物として扱われていたことがわかります。

榊には神籬(ひもろぎ)としての役割があります。

「ひもろぎ」の語源は「霊漏木(ひもろぎ)」といわれ、神様のご神霊をお招きする木のこと。つまりは、榊は神様が降り立つ依り代(よりしろ)として考えられていたようです。

このような理由によって、榊の枝葉を神棚に飾るようになりました。

ちなみに、その語源には諸説あります。

・「神様と人の境にある木」という意味で「境木(さかいき)」という言葉から転じてサカキと呼ぶ説
・常に生い茂って樹木で葉が落ちないため「栄える木」「栄木(さかき)」が転じてサカキと呼ぶ説

など。

また、元来は「神棚にお祀りする植物=サカキ」と呼んでいたため、榊が生育していない土地では別の植物をサカキとして代用していました。近縁種の「ヒサカキ」であったり、樫(かし)、松、椿、楠、山茶花(さざんか)、杉などをサカキと呼ぶ地域もあるようです。
このような事情があるため、正真正銘のサカキは「本榊(ほんさかき)」と呼んで区別することがあります。

榊は神棚のどの位置に置けば良い?理想的な置き方について

榊は神棚のどの位置に置けば良い?理想的な置き方について

榊の置き方のポイントは次の通りです。

・白色陶器の「榊立て」という神具を使用する。
・神棚の左右の位置に一対になるように置く。
・その他のお供え物の端になるように配置する。
・榊の葉の表が見えるように置く。

白色陶器の代わりにガラス製の花瓶などを使用しても構わないのですが、やはり「神様をお祀りする神具」と考えたときに、白色陶器のほうが神棚が凛とした厳かな雰囲氣になり、より「神様を大切にお祀りしている」という氣持ちになれるのではないでしょうか。

氣持ちはとても大切です。厳密に白色陶器にしなければいけないわけではありませんが、出来ることなら専用の「榊立て」を用意しましょう。

また、左右一対というのも絶対的な決まりではありません。

神棚の大きさなどの問題で、片方だけ飾れないというケースもあるでしょう。そのような場合は、片方だけ飾っても良いですし、榊を飾らないという選択をしても問題はありません。

特に理由やこだわりがないのであれば、左右一対、白色陶器の「榊立て」に飾るようにしましょう。

神社本庁のHPでも次の写真のように、白色陶器の榊立て、左右一対を基本にしています。

神社本庁でも次の写真のように、白色陶器の榊立て、左右一対を基本にしています。

出典:jinjahoncho.or.jp

神棚に飾る榊の本数~一本ずつ?それとも束がいい?

神棚に飾る榊の本数については、実は「○本が良い」という決まりはありません。地域によって、挿す本数が異なる場合もあります。

・1本ずつ飾る
・左右に奇数本ずつ飾る
・何本かまとめて束で飾る

などのパターンがよく見られます。

どれも間違いではありませんから、ご自身で決められたら良いでしょう。

また、神棚の大きさや榊立ての大きさによっても、榊の本数は変わってくると思います。コンパクトな神棚をお祀りしている場合、左右一束ずつ飾るのは難しいですし、榊だけが目立ってアンバランスになる可能性も。

榊立てが小さければ、そもそも、束だと全部挿せないかもしれません。

ですので、ご自宅の神棚の環境も考慮した上で、ベストな榊の本数を選択したら良いでしょう。

もし、榊の本数についてどうしても氣になるなら、お近くの氏神(産土)神社で尋ねてみてください。

ちなみに、神社本庁のHPに掲載されている神棚の写真では、榊の本数はけっこう多いです。青々として生命力を感じます。

神棚に飾る榊の本数~一本ずつ?それとも束がいい?

東京神社庁のHPに掲載されている神棚の写真では、榊の本数は少ないですが、神棚全体が調和がとれていて美しく見えます。
神棚に飾る榊の本数~一本ずつ?それとも束がいい?

榊の種類~榊は造花でもいい?枯れないプリザーブド榊という選択も

榊には本榊とヒサカキの2種類があります。前述したように、本榊が自生していない土地では、本榊の代わりにヒサカキを使用するのが一般的です。

ヒサカキは本榊と比べて葉が少し小さく、ギザギザしているのが特徴です。

神棚に飾るのは本榊でもヒサカキでも良いので、特にこだわりがないのであれば、近所のお花屋さんや、スーパーやホームセンターの生花コーナーで手に入るものを選んだら良いでしょう。
本榊にこだわりたいなら、インターネット通販などをご利用ください。例えば、次のような本榊があります。2束を購入するか。1束を2つに分けても良いでしょう。

また、近年では合理性を重視して、造花の榊を飾ることも少なくありません。特に夏場は傷みやすくなるため、衛生面や管理の手間を考えて、造花を選ぶ傾向にあるようです。

「榊は神様が降り立つ依り代(よりしろ)である」という観点からは、生命エネルギーの強い生花の榊を飾るのが望ましいです。

しかし、大切なのは神様を敬い大切にする氣持ちであって、造花だから神様への不敬に当たるわけではありませんから、造花の榊を選んでも良いでしょう。

リーズナブルかつ、口コミ評価の高い造花の榊はこちら↓

※注意点として、造花であっても、ほっておくとホコリがついてきます。ホコリだらけにならないよう、お手入れは欠かさないようにしてください。

造花を選ぶなら、プリザーブド榊という選択も!

「生花の榊を飾るのは難しい…、でも、人工物の造花を飾るのは氣が引ける…」

このように考えている人もいるかもしれません。

そんな場合は「プリザーブド榊」がオススメです。

本物の榊を長持ちするように作られたのがプリザーブド榊。より生花の榊に近い雰囲気になります。個体差がありますが約1年くらいは持ちますので、お札交換のタイミングで一緒に交換すると良いでしょう。

プリザーブド榊は水を必要としないのでお手入れも簡単です。

神棚に飾っている榊の交換時期について

神棚に飾っている榊の交換時期について

榊の交換時期や方法については別の記事で詳しく解説していますので、ここでは簡単にまとめてお伝えします。

まず、一般的には「榊は毎月の1日・15日に新しいものに取り換えると良い」とされています。これは、多くの神社で1日か15日に実施される、月次祭(つきなみさい)に合わせてのもの。それに倣って、神棚でもお供えものなどを新しくする習わしがあるのです。

月次祭は「神様に感謝して、国民の安泰と繁栄を願う祭祀」ですから、新しくてみずみずしい榊に取り換えるのに、とても“縁起がよい日”だといえるでしょう。

とはいえ、これも絶対的な決まりではなく、一つの目安にすぎません。

大切なのは

元氣で青々とした榊を飾ること

です。

なので「元氣がなくなってきたな…」「枯れてきたな…」と思ったときに交換するという考え方で良いでしょう。それが1日、15日のいずれかの日だと、尚良しということです。

実際、購入した榊によっても、季節によっても、水の取り換え方によっても、榊の持ち具合は違うものです。1週間で枯れることもあれば、1か月以上経っても元氣なこともあります。

束になっている榊の場合では、1本1本で枯れるスピードが異なりますので、枯れたものを間引いていき、寂しくなってきたら交換すれば良いでしょう。

神棚に飾っている榊の状態に合わせて、交換を検討していただけたらと思います。

枯れた榊は、神社でお焚きあげをお願いするのがより丁寧な方法ですが、塩で清めて感謝を述べて護美(ごみ)として処分してしまっても構いません。

※榊の交換時期や交換方法、古い榊の処分の仕方について、次の記事でより詳しく解説しています。

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神棚の「榊」の交換時期や交換方法&古い榊の処分の仕方

これで1ヵ月は持つ!神棚の榊を長持ちさせる方法8つのコツ

これで1ヵ月は持つ!神棚の榊を長持ちさせる方法7つのコツ

①榊立ての水はこまめに交換すること

榊を長持ちさせるために、榊立ての水はこまめに交換しましょう。榊立ての水に雑菌が繁殖することで、榊も傷みやすくなります。特に夏場は水が腐りやすいため、毎日交換することをオススメします。

②榊立ての中も綺麗に洗うこと

榊立ては先が細いものだと洗いにくいため、雑菌が繁殖しやすいです。毎回の水を交換するときに、榊立ての中も綺麗に洗いましょう。

③茎のぬめりを洗い流すこと

水を交換するときに、容器だけでなく榊の茎部分も洗ってあげましょう。ぬめりがあればペーパータオルなどでしっかり拭い、流水で流してください。

④枯れてきた榊は抜き取ること

束の榊の場合、早く枯れてくるものが出てきます。そのままにしておくと水が腐りやすくなるため、枯れてきた榊はその都度抜き取りましょう。

⑤葉の乾燥を防ぐこと

榊は乾燥が苦手な植物です。榊立ての水がなくならないようにするのはもちろん、「エアコンの風が直接当たらないようにする」「霧吹きで葉っぱを潤わせる」など、葉っぱが乾燥しないように工夫しましょう。桶に水を張ってまるごと10分ほど浸すという方法もオススメ。

⑥スパっとした榊の切り口に(根切り)

榊に限ったことではありませんが、切り口の状態が悪いと水分を十分に吸い上げることができなくなります。枝先が黒ずんできて「切り口の状態が悪そうだな」と思ったときは、切れ味の良いハサミで切り口が斜めになるようスパッと切ってください。これを根切りといいますが、根切りによって榊の水の吸い上げをスムーズに行わせることができます。

⑦専用液を使うという選択も

榊や仏花などの「切花」を長持ちさせるための専用液も市販されています。このような文明の利器を活用するのも一つの手でしょう。例えば、次のような切花活力剤がそれに当たります。

⑧雑菌の繁殖を抑える工夫をする

榊を長持ちさせるには、雑菌の繁殖をいかに抑えるかが重要です。水の交換や榊立ての掃除、茎のぬめり取りもその方法の1つです。他にも…

・台所用漂白剤を榊立ての水に一滴落とす。
・榊立てに10円玉を入れておく。

という方法もオススメ。10円玉は殺菌・防汚効果があるため、細菌類を死滅させる効果が期待できるんです。

まとめ

以上、神棚に飾る榊について詳しく解説しました。

榊は神様が降り立つ依り代(よりしろ)であり、神籬(ひもろぎ)としての役割がある神聖な植物です。

白色陶器の「榊立て」を使って、神棚の左右の位置に一対になるように置くのが基本。本数は神棚や榊立ての大きさによって自分で決めたら良くて、「枯れてきたタイミングで交換しましょう」ということでした。

榊は「神様が降り立つ依り代である」という観点からは、本物の生花が望ましいですが、造花やプリザーブド榊でも問題はありません。

生花の榊を飾るときは、記事で紹介した長持ちさせる方法を参考に、丁寧にお手入れをしていただけたらと思います。

大切なのことは青々とした榊を飾ること。そして何より、神様を思う氣持ちです。神様をより身近に感じれるよう、榊を飾っていただけたら幸いです。

※神棚の正しい祀り方や作法について、次の記事でより詳しく解説しています。神棚に関するほとんどの疑問を解消できるでしょう。

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