風水にみる神棚の位置~向きや方角、鬼門や裏鬼門の重要な話

風水にみる神棚の位置~向きや方角、鬼門や裏鬼門の重要な話

神棚はとても神聖で大切なもの。

だからこそ正しくお祀りしたいですし、「神棚の向きや方角」も氣になるポイントでしょう。

この記事では、神棚を祀る位置について、特に「向きと方角」のことを中心にお伝えします。

・神棚を祀る理想的な向きはどの方角なのか?
・鬼門や裏鬼門とは何なのか?風水的に避けるべき方角なのか?
・理想的な向きに設置できない場合、運氣が下がるのか?
・神棚を祀るのにふさわしい位置、避けるべき位置は?

などなど、神棚の向き/方角を最適化するための情報をお伝えします。

目次

風水的に吉!神棚の理想的な向き/方角の基本は「南向き」か「東向き」です

神棚の理想的な向き/方角の基本は「南向き」か「東向き」です

神棚を祀る向き/方角として、基本的にベストなのが「南向きか東向き」とされています。

神棚を「南向き」にお祀りするのが良いとされる理由とは?

南は太陽が移動する方角。太陽の光が一番よくあたる方角であり「明るさの象徴」とされています。風水的には「美や知性」「名誉」「発展」「充実」「繁栄」「出世」などの意味も。

「天子は南面し、臣下は北面す」という言葉があるように、昔から南に向かって座ることで位の高さを示しており、天皇陛下も南向きに座ることが不文律とされてきました。

神社でいただくお札(神札)は、簡単にいえば「神さまの分霊でもあり神さまの力を宿したもの」です。

そんなお札をお祀りする神棚は、位の高い存在だと考えられますから、敬意を示すという意味でも「南向き」が良いとされています。

神棚を「東向き」にお祀りするのが良いとされる理由とは?

東は太陽が昇ってくる方角。一日が始まる方角であり「勢いの象徴」とされています。風水的には「若さ」「発展」「始まり」「成長」「繁盛」「活発」などの意味も。

朝一番の朝日のエネルギーを感じられる「東向き」も、縁起が良い方角と考えられています。

太陽の光、太陽のエネルギーを感じられる向きに

南向きも東向きも、太陽の光と密接に関係していることが分かります。

太陽が昇る「東」と、太陽の陽射しがいちばん降り注ぐ「南」は、太陽の神様である天照御大神(アマテラスオオミカミ)の御威光を強く感じることができる向きです。

祭礼などでも重要な方角とされ、実際のところ、ほとんどの神社が南向きか東向きで建てられています。

ですので、神棚も、太陽のエネルギーを強く感じられる「南向き」「東向き」にお祀りするのが基本となります。(※例外として、広島県の厳島神社のように地理的条件や由来によって北向き・西向きの神社もあります。)

背山面水(はいざんめんすい)とは?土地の地形も重要なポイント

背山面水(はいざんめんすい)とは?土地の地形も重要なポイント

しかし、風水には「方角とは関係なく運氣が上がる向きがある」という考え方もあります。その1つが背山面水(はいざんめんすい)です。

背山面水とは「背後には山があり、前方には平野や盆地などが広がっている」という地形のこと。山脈(龍脈)のエネルギーを背中からいただいて、それが前方に広がった空間へと流れていくイメージになります。

背山面水の土地にお住まいであれば、背山面水のエネルギーの法則を活かして、山を背にして神棚を設置すれば良いでしょう。南向き・東向きにこだわる必要はありません。

実際に、日本全国の山地に建つ古い神社は、背山面水の法則を使ったケースが多くなっています。

鬼門(きもん)と裏鬼門(うらきもん)は禁忌(タブー)の方角?

鬼門(きもん)と裏鬼門(うらきもん)は禁忌(タブー)の方角?

鬼門とは北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位、方角のこと。鬼門という名称から分かるように「鬼(邪気)の出入り口となる方角」を意味しています。

鬼門はもともと古代中国の考え方です。

それが日本に伝わり、安倍晴明で知られる陰陽道や神仏習合思想、日本独自の家相の発展などのさまざまな影響を受けて、不吉な方位として恐れられるようになりました。

そのため、例えば、平安京の鬼門には比叡山延暦寺が置かれるなど、鬼門除けとして大きなお寺が建てられることが多かったのです。

裏鬼門とは鬼門とは反対の、南西(坤、ひつじさる)の方角のこと。鬼門と同じように不吉な方角として忌み嫌われています。

江戸時代には江戸城を中心に結界を張り巡らせ、江戸城から鬼門の方角には寛永寺を、裏鬼門の方角には増上寺が置かれたといわれています。

このようなことから、神棚の位置や向きについては、鬼門と裏鬼門は基本的には避けた方が良い方角だと考えられています。

神棚の向き/方角を「北向き」や「西向き」にしても大丈夫?

神棚の向き/方角を「北向き」や「西向き」にしても大丈夫?

家の構造によっては、神棚を南向きや東向きに祀ることが難しい場合もあるでしょう。

そんなとき「北向きや西向きにしたら運氣が下がるのでは?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、その必要はありません。

一番大切なことは神様への感謝や大切に思う気持ちです。

南向き・東向きが良いとされるのは、一般的にその方角が「吉」とされる方角だからであって、絶対に北向き・西向きにしたらダメという理由はないのです。

南向きや東向きに適切な設置スペースがない場合は、次の条件を満たすような「北向き」「西向き」の場所を選んだら良いでしょう。

神棚を祀るのにふさわしい位置<3つの条件>

神棚を祀るのにふさわしい位置<3つの条件>

1.明るく清浄であること

神棚を設置できそうな場所の中でも、なるべく「明るい場所」「清浄な場所」を選びましょう。押し入れやクローゼットの中など、暗い場所は不向きです。洗面所、お手洗いなど水廻りも不向きです。油汚れや蒸気などを考えると、キッチン周りもよくありません。

2.家族全員が親しみやすくお参りしやすい場所

神様が家族を見守ってくれている、というイメージから、家族全員が親しみやすいリビングや居間などがオススメです。子ども部屋など、プライベートな空間はオススメできません。毎日お参りすることを考えて、場所を検討しましょう。

3.基本的には目線よりも高い位置に

神棚は見上げるくらいの高さの場所に設置しましょう。神棚を見下ろすような位置だと、神様への失礼あたりますし、高すぎると毎日のお参りやお掃除に支障をきたします。

ただ、地域や家庭によっては、八足台などにお祀りするところもありますし、「正座をした状態において目線よりも上」という考え方のところもあります。その場合は、各家庭に合った形でお祀りすれば良いでしょう。
なにか特別な理由がないなら「目線よりも高い位置」に設置してください。

神棚を祀るのに避けるべき位置<3つの条件>

神棚を祀るのに避けるべき位置<3つの条件>

1.神棚の真下を人がよく通る場所

例えば、リビングであってもドアや襖の上は避けた方が良い場所です。神棚の下を頻繁に行き来することになるので、とても騒がしくなるからです。人の出入りが激しい出入り口や玄関も避けるべき場所です。

2.仏壇と向い合せor上下になる場所

仏壇と同じ部屋になる場合、仏壇と神棚が向かい合わせにならないようにご注意を。仏壇または神棚にお参りするとき、どちらか一方にお尻を向けることになってしまいます。また、上下になる配置も避けましょう。同じ部屋で上下、1階と2階で上下、どちらのパターンも避けたい配置です。

仏壇と神棚の位置関係について、次の記事でより詳しく解説しています。

3.神棚の上を人が通らないように

神棚の真上を人が通らないようにしましょう。例えば、2階建て住宅において1階に神棚を設置したとき、2階の真上部分が普通の部屋や通路だった場合、神様の上を歩くことになり失礼にあたります。

どうしても難しいのであれば、天井に「雲」と書いた紙を貼っておけば良いとされています。アパートやマンションなどの集合住宅の場合、最上階以外では、必ず神棚の上に人がいることになりますので「雲」は必須となります。

神棚の「雲」について、次の記事でより詳しく解説しています。

まとめ~家庭の状況に合わせて、神棚の向き/方角を最適化しましょう

以上、神棚の位置について、特に「向き/方角」のことを中心にお伝えしました。

神棚の向きと方角の基本は、太陽の神様である天照御大神の御威光を強く感じることができる「南向き」「東向き」が一番にオススメです。鬼門(北東)と裏鬼門(南西)は、風水的には避けた方が良いとされています。

しかし、背山面水(はいざんめんすい)のような、風水的にみて「方角とは関係なく運氣が上がる」向きもあるため、そのような土地にお住まいでしたら、地形の理を活かせるよう調整してください。

背山面水のような土地に住んでいないのであれば、基本的には「南向き」「東向き」にお祀りしましょう。

もし、それが難しい場合、「北向き」「西向き」でも構いません。

一番大切なことは神様への感謝や大切に思う気持ちです。その気持ちさえ忘れなければ、神棚の向きにそこまで執着しなくても良いでしょう。

次の条件はなるべく満たせるようにしてください。

神棚を祀るのにふさわしい位置

1.明るく清浄であること
2.家族全員が親しみやすくお参りしやすい場所
3.基本的には目線よりも高い位置に

神棚を祀るのに避けるべき位置

1.神棚の真下を人がよく通る場所
2.仏壇と向い合せor上下になる場所
3.神棚の上を人が通らないように

あなたの家庭の状況に合わせて、神棚の向き/方角を最適化していただけたら幸いです。

神棚の正しい祀り方や作業について、次の記事でまとめて詳しく解説しています。神棚に関するほとんどの疑問を解消できるでしょう。

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