十言神呪(とことのかじり)の意味や効果、唱え方のコツ。天照大御神のエネルギーをいただこう!
十言神呪(とことのかじり)といって、伊勢神宮に祀られている太陽の神様「天照大御神」のご神名を唱えるという真言があります。
十言神咒はとてもパワフルなので、ぜひ唱えて欲しい言霊です。
この記事では十言神呪の素晴らしさを知っていただくために、「意味」「効果」「唱え方のコツやポイント」など徹底解説していきます。
目次
十言神呪(とことのかじり)とは?どんな意味がある?
十言神呪(とことのかじり)とは、十の言霊で「天照大御神」のご神名を唱える祝詞の一種です。
天照大御神=アマテラスオオ(ホ)ミカミ
②マ
③テ
④ラ
⑤ス
⑥オ
⑦オ(ホ)
⑧ミ
⑨カ
⑩ミ
※実際に言葉に出すときは「⑦オ」は「ホ」と発音します。
数えて十個の音であるから「十言神呪」といいます。
天照大御神は日本神話に登場する最高神。
伊勢神宮内宮に祀られている太陽の神様です。
神道に詳しくない人でも、日本人であれば誰でも知っている神様ではないでしょうか。
そんな天照大御神のご神名を繰り返し唱えるのが「十言神呪(とことのかじり)」です。
戦国武将も「十言神呪」を唱えていた
十言神呪は、近年では「神道天行居」の創始者である友清歓真(ともきよよしさね)氏が世に広めたものとされていますが…
戦国武将である楠木正成(くすのきまさしげ)や武田信玄(たけだしんげん)も、効果のある秘術として活用していたようです。
楠木正成公といえば、日本史上最大の軍事的天才との評価を受け、後醍醐天皇を奉じ鎌倉幕府打倒に貢献したことで有名。今では、兵庫県神戸市に位置する湊川神社にて、主祭神としてお祀りされているほどの人物です。
武田信玄公といえば「風林火山」のイメージが強いのではないでしょうか。武田家に伝わる「乙中甲大事の秘事(おっちゅうこうだいじのひじ)」の中に、十言神呪を十回唱えよという教えが記載されています。
十言神呪の効果やご利益とは
十言神呪の効果やご利益についてはいろいろと言われていますが、友清歓真氏の残した文献によれば次のような解説があります。
一切の先入主を思想を去って素直に、清明の一心に住し、一決不疑の地に立ってアマテラスオホミカミの十言を繰り返し、繰り返し毎日三十分以上唱えて御覧なさい。声の緩急、大小は其の場合と其の人の体質上の便宜に随えばよいので彼此拘泥を要しません。至誠を以ってこのかじりの修行を怠らざるに於いては早くも一ヶ月ばかりにして必ずや道交神会するところあるもので、あらゆる悩みも悶えも解消種々無量の神徳を授けられるもので念仏で後生を願うが如き類にあらず。神道は幽玄不二の大道でありまして、この十言神呪の神秘は筆舌の講釈し得る限りでないのであります。
この内容から分かる、十言神呪の効果やご利益は…
「あらゆる悩みが解消する」
「はかることができないほど多くのご神徳を得られる」
ということ。
悩み解消、願望成就、心願成就に効果があると考えられます。
他にも、天を照らすというイメージから「邪念や邪気を払う効果もある」とされています。
また、十言神呪は「アマテラスオホミカミ」の十文字を「10回」唱えます。
「10文字×10回」です。
この「10」という数字は数霊においては「完成数」であり、すべてを統(す)べるハタラキを持ち「完成」「完全」を意味しているそうです。
円満具足(えんまんぐそく)の働きがあるため…
・十分に満ち足りていて少しも不足がない。
・満ち足りた幸せな氣持ちになる。
・何があっても今が幸せ。
といった心の状態になる効果も期待できるでしょう。
「不安」「心配」「後悔」といったものを振り払ってくれるため、十言神呪を唱えることで「今ココを幸せに生きれる」ようになるのです。
※友清歓真氏の文献では、毎日三十分以上と書かれていますが、とりあえず「10回」で良いでしょう。時間とエネルギーの余裕があるなら、適宜唱える時間を延ばしていきましょう。
十言神呪の唱え方5つのコツとポイント
実際に、十言神呪をどのように唱えたら良いのか、5つのコツとポイントをご紹介します。
【1】一音一音丁寧に唱えること
日本の言霊には、一つ一つの言葉に神様が宿っていると言われています。
五十音の一つ一つにです。
アマテラスオホミカミの「ア」にも「マ」にも「テ」にも、全ての一つ一つに神様が宿っています。
それも一柱の神様だけではなく、何柱もの神様がまとめて、一つの「ア」や「マ」や「テ」に宿っているそうです。(神様は一人二人ではなく、一柱二柱と数えます)
ですので、たくさんの神様たちが一つ一つの言霊に宿っている、という気持ちで心を込めて一音一音丁寧に唱えましょう。
神社で神主が唱える祝詞のように、一音一音を伸ばしながら発音すると良いでしょう。
②マ~→ 一言
③テ~→ 一言
④ラ~→ 一言
⑤ス~→ 一言
⑥オ~→ 一言
⑦ホ~→ 一言
⑧ミ~→ 一言
⑨カ~→ 一言
⑩ミ~→ 一言
合わせて、十言ですね。
これを十回唱えていきます。
※⑦ホについては、「オ」ではなく「ホ」になります。
【2】一息(または二息)で唱えること
十言神呪は「ア~マ~テ~ラ~ス~オ~ホ~ミ~カ~ミ~」と一息で唱えます。
「天照大御神」というご神名ですから、基本は一息です。
ですが、【1】のように、一音一音を伸ばしながら丁寧に発音すると、一息で唱えるのは苦しくなるかもしれません。
苦しいのを無理にガマンしたり、逆に、苦しくならないように調整すると、そっちに意識が向いてしまいます。
「感謝の気持ちで唱えること」に集中できなくなってしまったら本末転倒なので、その場合は二息で唱えても良いでしょう。
「ア~マ~テ~ラ~ス~」
…息を吸う…
「オ~ホ~ミ~カ~ミ~」
と分けて唱えれば、苦しくならずに続けられるはずです。
【3】感謝の氣持ちで唱えること
十言神呪の唱え方については、宗派や御行、作法などで、「前後に●●を唱える」などいろいろな考え方があります。
どれが正解、どれが間違いといったことはありません。
どんな唱え方にしろ、一番の土台となるのは、心を込めて感謝の気持ちで唱えることです。
【4】依存的なお願い事ではなく「報告」「宣言」がオススメ
十言神呪の効果やご利益として「悩み解消」「願望成就」「心願成就」「邪気払い」「今ココを幸せに」などご紹介しましたが…
神さまに自分の願望(特にエゴ的な)が叶うようにお願いをするのではなく、「●●という目標を達成する為に●●をします」とか、「おかげさまで日々、無事に過ごせています。この状態をキープできるよう、●●の努力をし続けます」など、報告や宣言、決意表明のような形が良いかもしれません。
それを十言神呪を唱えたあとに、お祈りします。
「お金持ちになりたい!」とか「可愛い恋人が欲しい!」といったお願い事は、あまりオススメできるものではありません。
次の記事で解説したように、私たちは魂レベルでは創造神の分霊ですから、「自分=神」としてのお願い事をすることが大切です。
【5】太陽の光をイメージすること
十言神呪を唱えるときは、太陽の光に包まれているようなイメージをしましょう。
太陽が高々と昇っている正午くらいの時間帯がオススメです。実際に、太陽の光を浴びながら、太陽に向かって唱えても良い思います。
まとめ~十言神呪を唱えましょう
以上、十言神呪(とことのかじり)について詳しく解説してきました。
十言神呪は、古くには戦国武将である武田信玄や楠木正成も唱えていたパワフルな言霊です。古代の日本人がすでにその力を信じ、現代にまで継承してきた価値ある真言なのです。
感謝の心で「ア~マ~テ~ラ~ス~オ~ホ~ミ~カ~ミ~」と唱えるだけというシンプルなもの。
ですが、
・あらゆる悩みが解消する
・はかり知れないほど多くのご神徳を得られる
と、その効果は大いに期待できるものです。
一音一音丁寧に唱えても、10回唱えるのに5分もかかりません。
ぜひ「十言神呪を1日10回唱えること」を継続していただけたら嬉しいです。何かしらの良い変化を感じていただけるはずです。
十言神呪の他には、「天津祝詞」や「カタカムナノウタヒ」もオススメです。
全部唱えると20分近くかかってしまいますが、生き方や考え方の質が向上することは間違いないと実感しています。詳細は以下の記事をご参照下さい。
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