神棚はいらない?あった方がいい?神棚の必要性を深掘り解説
「神棚がないとダメなんだろうか?」
「神棚って必要なんだろうか?」
そんな疑問をお持ちの方も多いです。
特に新築のとき、神棚を設置するべきかどうかで悩まれるケースが多いようですね。
両親に「神棚を作りなさい」と言われることもあれば、逆に「そんなの必要ない」と言われることもあります。夫婦間でも、夫は神棚を置きたいけど、妻は置きたくないという意見の不一致があったり…
自分だけでなく、家族の意見もすり合わせる必要があることなので、なかなか難しい問題なのです。
そこでこの記事では、神棚の必要性の有無について徹底的に深堀りしていきます。
※正確な表現をすると、お札をお祀りする棚が「神棚」、お札を納めるお宮を模した入れ物が「宮形(みやがた」になりますが、ここでは神棚と宮形を区別せずに「神棚」と表現することにします。
目次
そもそも神棚とは?どんな目的と役割があるのか
まず最初、そもそも神棚とはどんなもので、どんな目的と役割があるのかおさらいしていきます。
神棚は、神様を自宅でお祀りするための棚と宮形のことを言います。簡単にいうと「自宅の神社」です。
「日本人は無宗教」と言われることも多いですが、お正月には神社に初詣に行きますし、神社で商売繁盛・家内安全などの祈願をしてもらったり、七五三などの節目節目の行事も大切にします。お守り等のグッズを購入する人も多いでしょう。お彼岸やお盆にはお墓参りにもいきますよね。
このように日本人は意識せずとも、当たり前のように神仏と触れ合う生活スタイルになっていますし、さまざまな価値観を受け入れる大らかな宗教観を持っています。
この宗教観のベースにあるのが、「すべてのものには神が宿る=八百万(やおよろず)の神」という神道の考え方です。
山には山の神様が、太陽には太陽の神様が、海には海の神様が、のような多神教の考え方がベースとして根付いているので、あらゆる神様・価値観を受け入れることができるのではないでしょうか。
そんな日本の神様の中心となる存在が、伊勢神宮で祀られている「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」です。そして、伊勢神宮のお札(神札)を「神宮大麻(じんぐうたいま)」といいます。
神棚は江戸時代頃に、伊勢神宮への信仰を広める目的で、「伊勢神宮のお札(=神宮大麻)を家でもまつれるように」と考案されたものが始まりとされています。「家にいながら、お伊勢参りができますよ」ということ。
つまりは、「神棚=自宅の神社」ですね。
今では
・伊勢神宮のお札(神宮大麻)
・お住まいの地域の氏神(産土)神社のお札
・崇敬神社(好きな神社)のお札
を神棚にお祀りするのが基本となっており、「神様への感謝とともに、家内安全や繁栄を願う」という目的で設置する人が多いでしょう。
神棚の効果は凄い!風水アイテム、パワースポットになる!?
実は、神棚は風水的に「家全体のエネルギーを高める」という働きがあります。
家のエネルギーを高めるための風水アイテムはたくさんありますが、その中でも神棚は、氣を高める効果が抜群なのです。次の記事に詳しく書きましたが、神棚は強力なパワースポットになります。
他にも
・祈りのパワーで願望や目標を実現しやすくなる
・抽象度が上がる!問題や困難を解決する糸口になる
・プラシーボ効果によって人生が良い方向に進む
など、たくさんの効果やメリットが期待できます。
また、
神棚を大事にし、神様への感謝の心を持ってお参りを続けることで、だんだんと自宅の神棚にも光が降りてきてパワースポット化してくるものです。
神棚を中心として家がパワースポットとなり、お祈りしている人の波動も上がるので、良い人・モノ・コトを引き寄せ、人生が良い方向に向かうようになります。
つまり、「神棚によって運氣が上昇する」と考えられます。
神棚はいらない?神棚の必要性の有無についての結論!
このような話を聞いて、「ぜひ神様をお祀りしたい!」「純粋な氣持ちで神様を家の中にお呼びしたい」と思うのでしたら、神棚を設置した方が良いでしょう。
その人にとっては「必要性がある」ということです。
一方で、「別にいいかな」「興味はない」と思うのであれば、神棚を設置する必要はありません。その人にとっては「必要性がない」ということです。
神棚の必要性の有無は「自分次第」であり、「神棚がないとダメ?」という質問の答えは、「神棚はあっても良いし、なくても良い。」ということになります。
神棚を置かないからといってバチが当たるとか、運氣が下がるとか、何かネガティブなことが起こるとか、そういったことはないのでご安心下さい。
神道の考え方からすると、人の本質は魂であり、各々の魂は創造神の分霊です。
つまり、人は創造神の子供たちということになります。
子供が親にそっぽ向いたり、言うことを聞かなかったりしても、親は子供を嫌いになったりしませんよね。寛大な心で、子供に愛情を注ぎ続けているのではないでしょうか。
それと同じように、どんな人に対しても、神様は寛大な心で愛情を注ぎ続けてくれています。「神棚があるかないか」で忖度はしないのです。
しっかりと管理&お参りできるかどうかが、神棚を置くかどうかの見極めポイント
実際に神棚の設置を検討するにあたって重要なことがあります。
それは
をよくよく考えることです。
神棚を設置するということは、その瞬間から継続的な管理とお参りが必要になるということ。神棚を設置することはゴールではなくスタート。
そこから丁寧に神様をお祀りすることが大切です。
もし、神棚の管理とお参りをしていく自信がないのであれば、無理に神棚を置かない方が無難でしょう。
というのも、神棚は「自宅の神社」だとお伝えしましたが、神社にもいろいろあって、すべての神社において「神社=パワースポット」の法則は適用されません。
地元の人に愛され、しっかりと綺麗に管理されているような神社には神様が降りてきます。パワースポットになります。
しかし、一方で、放置されて草ぼうぼう、誰もお参りに来ないような神社には、神様は居つかなくなります。「氣が枯れた地=ケガレチ」となってしまうのです。
これは「自宅の神社」である神棚にも同様のことが言えるでしょう。
神棚がパワースポットになるのは事実ですが、パワースポット化するためには神棚を大切にし、綺麗に管理し、日々お参りをするという行動が必要です。
それをせず、ほったらかしでホコリだらけ、ただのインテリアと化してしまっているような神棚だと、ケガレチとなってしまうのです。ケガレチにいたら元氣がなくなります。パワースポットとは逆作用の場になってしまうでしょう。
つまり、
しっかりと管理&お参りできるかどうかが、神棚を置くかどうかの見極めポイント
ということです。
管理&お参りできるなら神棚は設置した方が良い。
できないなら設置しない方が良いということ。
後者の場合は、中途半端に神棚を設けるよりは、最寄りの氏神(産土)神社に定期的に参拝した方が、現実的にも信仰的にも縁起は良いと考えられます。
家族が神棚に対して批判的なら設置しない方が良い?
一般的に神棚が必要か不必要かと考えるとき、育ってきた環境の影響を受けているケースがとても多くみられます。
神棚がある環境で生まれ育った人は、神棚に馴染みがあるため、新築したときなど神棚を置きたいと思う傾向にあります。逆に、神棚がない環境で生まれ育った人は、「何の意味があるの?」「宗教っぽい」など、神棚を置くことに抵抗を示す傾向にあります。
残念ながら、こればかりは仕方がありません。神棚が不必要だと感じている人に対して、いくら説得しても同意を得るのは難しいものです。
そのような場合は、神棚を置くことにこだわらず、前述したような、最寄りの氏神(産土)神社に定期的に参拝した方がよろしいかと思います。強引に神棚を設置して、家族関係がギクシャクするのは、神様も望まないことですから。
ただ、人によっては三社作りの立派な宮形をイメージして「仰々しくてイヤだ」「大げさすぎる」「デザイン的に部屋に合わない」と、神棚を拒否している人もいます。
そんな人に対しては、
・モダンなデザイン
・コンパクトな大きさ
・神棚っぽくない神棚
・インテリアとしてオシャレ
のような神棚もあることを教えてあげたら、すんなり許可してくれるかもしれません。
例えば次のような神棚です↓
よくよく家族と話し合って、神棚の設置をご検討いただけたらと思います。
また、産土神社に関しては次の記事で詳しくまとめています。良かったら合わせてチェックしてください。
まとめ~神棚の設置は各ご家庭それぞれの考え方を大切に
以上、神棚の必要性の有無について深堀りしてきました。
神棚は「自宅の神社」であり、「神様への感謝とともに、家内安全や繁栄を願う」ことを目的に設置されるのが一般的です。強力な風水アイテムであり、かつパワースポットになるというメリットもあります。
「神棚がないとダメなんだろうか?」
→神棚はなくても良いし、あっても良い。
「神棚って必要なんだろうか?」
→神棚の意味や効果を考えた上で、必要と思う人には必要だし、不必要だと思う人には必要なし。自分次第。
神棚を置きたいと思った場合でも、「しっかりと管理&お参りできるかどうか」をよくよく考える必要があり、管理できないなら設置しない方が無難。
ということでした。
もし「しっかり管理できるし、日々お参りしたい!」と思われるなら、ぜひ神棚を置くことをオススメします。その恩恵は計り知れない、、と思いますよ。
残念ながら、家族の反対で神棚を置けない場合も、ガッカリする必要はありません。近所の氏神(産土)神社に定期的に参拝するという方法でも十分ですし、それで神様が忖度することもないでしょう。
ご参考になれば幸いです。
※神棚の正しい祀り方や作法について、次の記事でより詳しく解説しています。神棚に関するほとんどの疑問を解消できるでしょう。
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