塩の種類と違いのキホン~原材料と製造工程で簡単理解!
近年、ネットショップでもスーパーでも、たくさんの種類の塩が販売されています。
値段もピンキリで、1kg100円程度のものもあれば、100g1,000円するような塩もあります。じつに100倍もの価格差です。
「その違いは一体何なのか?」
「安い塩は体に良くないのか?」
「高い塩は体に良いってこと?」
「そもそも塩にはどんな種類がある?」
などなど、疑問に思われる方も多いでしょう。
なぜなら、塩の食品表示ラベルには「原材料」と「製造工程」の記載が義務付けられており、そこを見れば、その塩についてのおおよそのことが理解できるからです。
今回は、「塩がどのように作られるのか?」という原材料と製造工程について、分かりやすく解説していきます。そして、実例として10商品の食品表示ラベルをチェックしていきます。
この記事を最後まで読んでいただければ、「あなたが手に取っている塩がどんな塩なのか?」がすぐに判別できるようになるはずです。
商品パッケージのキャッチコピーに騙されることもなくなり、塩選びに自信が持てるようになるでしょう。
目次
塩の種類と違いを知るために「食品表示ラベル」を見よう!
塩を含め、食品のパッケージには「食品表示ラベル」が貼られています。
名前の通り「食品を販売する際に、表示が義務付けられているラベル」のことです。
食品表示ラベルは消費者を守ることを目的に作られており、「食品表示法」「食品表示基準」によって、食品の種類ごとに必要な表示項目や内容が決められていて、それを守る必要があります。
塩の食品表示ラベルにもたくさんの情報が記載されていますが、注目すべきポイントは製造方法の「原材料名」「工程」の2点です。
例えば、当メディアでオススメしている塩の一つ、天日海塩750であれば赤枠の部分が該当します。
・工程:粉砕、乾燥
この「原材料名」「工程」に記載されていることの意味が分かるようになれば、その塩がどこのどんな原材料をもとに、どんな方法で作られたのかを知ることができます。
具体的にそれぞれの意味について解説していきます。
塩の原材料~日本でよく見る4つの原材料とは
食品表示ラベルの「原材料名」の部分には、塩の製造に使用された「海水」「海塩」「岩塩」「湖塩」「天日塩」または「温泉水」の名称のいずれかが記載されます。
ポイントは“生産工場に持ち込まれた時点の初期原材料”ということ。
海塩や天日塩も海水から作られますが、
・海水を原料に一から作る→原材料名は「海水」
・輸入した塩を原料として作る→原材料名は「海塩」「天日塩」
というように“どこからスタートするか”で「原材料名」が変わります。
日本の市場でよく見かけるのは「海水」「岩塩」「湖塩」「天日塩」あたりです。それぞれ具体的に解説します。
海水
海水を原材料として、一から作られる塩です。海水イオン交換膜法という特殊な製法で作られる“いわゆる精製塩”、または、海水を釜で煮詰める製法が主流となっています。
後者の場合は、放射能汚染の心配のない地域・海域で作られる傾向にあります。特に沖縄の塩がとても有名で、数も多いです。
岩塩
かつて海だった場所に存在している岩塩層から取り出した塩のことです。何億年も昔の地球に存在していたものを食せるなんて、ロマンを感じます。
実は、世界の塩の3分の2は岩塩なんです。日本では岩塩はほとんど採れませんので、ほぼほぼ輸入モノとなります。
湖塩
海水の湖(塩分濃度が高い湖)から作られる塩のことです。ウユニ塩湖や死海が有名です。
塩湖は、塩分濃度がとても高く、生き物が生息できないことから死海と呼ばれています。塩湖で採取されるのが湖塩(こえん)です。日本に塩湖は存在しません。
天日塩
天日塩は、海水を塩田に引込み、太陽熱と風によって水分を蒸発させ塩を結晶させる方法で作られた塩のことです。
世界ではメキシコやオーストラリアが主要な生産国として知られています。
さて、このような「原材料」を元にして、どのように塩を作っていくのか、「工程」を見ていきましょう。
塩の製造工程~工程を知ればどんな塩なのか丸分かり!
塩のパッケージには、「原材料」を元にして、どのように作られたかの「工程」が記載されています。
塩の製造工程はざっと3段階です。
ステップ①濃縮(採かん)
ステップ②結晶(煎ごう)
ステップ③仕上げ加工
それぞれのステップにたくさんの種類がありますので、具体的にご紹介します。
ステップ①濃縮(採かん)~濃い塩水を作る!
海水の塩分濃度は3~3.5%ですが、これを6~20%まで濃縮します。
濃縮の方法は以下の通りです。
天日
塩田等で、太陽や風といった自然エネルギーを利用し、水分を蒸発させることで海水を濃縮する方法です。
人力で海水をまき、砂を運ぶといった労働力を必要とする「揚浜式塩田」から、「入浜式塩田」、そして、海水を自然に移動・流下させるだけの「流下式塩田」というように、時代と共に効率的なやり方が生まれてきました。
イオン膜(イオン交換膜)
海水中の塩分をイオン膜という特殊な膜を利用して濃縮します。
出典:shio-ya.com
シンプルに説明すると、海水に含まれている塩分のみを抜き取る製法。塩分以外のミネラルは取り除かれます。約99%以上が塩化ナトリウムという塩分純度の高い塩を作ることができます。
いわゆる「精製塩」の製造工程であり、日本で市販されている80%以上がこの方法です。
逆浸透膜(RO膜)
逆浸透の原理について、次の記事で分かりやすく解説されています。
逆浸透膜は極微細な孔が無数にあいたフィルターで、水(H2O)の分子は通過し、塩化ナトリウム(NaCl)などの分子は通過できません。
海水から淡水だけを分離することができるため、残った海水は濃縮されます。ミネラル分は海水に残っています。
ちなみに、沖縄ではこの方法で飲用水を作ったりしています。RO水というものです。
逆浸透膜の装置を使う塩では、モノによって薬剤の使用もあるようです。
溶解
再生加工塩の製造において使われる製法です。海外から輸入した塩を、水や海水に溶かして濃い塩水を作ります。
また、岩塩の製造においても、溶解の工程が行われることも多いです。
出典:jsc4040.com
岩塩層に水や海水を注入して濃い塩水を作って汲み上げます。何億年前の古代の岩塩層ではありますが、この方法だと有難みが薄れてしまいますね。
浸潰(しんせき)
藻塩の製造工程で、海藻を海水に浸し、海藻のうま味成分を溶出させる方法です。
出典:salt-fair.jp
日本に古くから伝わる製法で、実に縄文時代からこの方法で製塩が行われていたそうです。辛さに尖ったところがなく、口当たりは大変まろやか。風味も豊かな塩を作ることができます。
以上、これらの濃縮(採かん)の工程によって、濃い塩水を作っていきます。
ステップ②結晶(煎ごう)~塩を結晶化する!
さらに海水の濃度を20~30%に濃縮し、結晶にしていく工程です。
結晶(煎ごう)の方法は以下の通りです。
天日
太陽や風といった自然エネルギーの力で結晶化します。
日本は雨が多いため、天日を屋外でやるのは難しいです。ビニールハウスや建物の中に結晶箱を並べて、ゆっくり時間をかけて作るのが主流です。
時間をかける分、粒が大きく育ち、フレーク状の塩になりやすいのも特徴の一つでしょう。
少量生産、かつ生産コストがかかるのため、その分お値段も高くなります。オーストラリアやメキシコなど、乾燥地域の広大な塩田の天日塩は安価なため、天日塩を輸入するケースが多いです。
平釜
密閉されていない釜(解放釜)に濃縮した海水を入れて、煮詰めて結晶化させます。天候に関係なく屋内で作業できることから、多湿で降水量の多い日本でよく取られてきた、昔ながらの作り方です。
煮詰める温度や時間を調整することで、塩に個性が生まれます。
例えば、沸騰させないと粒が大きめの“フレーク状”や“トレミー状(ピラミッド型)”になったり、沸騰させると細かい粒になったり。
立釜
密閉された釜で蒸気加熱し、真空や加圧によって結晶を作る方法です。
圧力の調整が可能。圧力を下げることで沸点が下がり、低い温度でも結晶化するため、効率よく塩を作ることができます。
有名な伯方の塩のメイン商品「粗塩」は、立釜で作られています。
大量生産の塩は、立釜で結晶化する方法がとられています。
噴霧乾燥
室内の中で、濃縮海水を霧状に噴霧し、水分を蒸発させて塩の結晶を取る方法です。
噴霧乾燥の塩で有名なのは「ぬちまーす」です。
噴霧した瞬間に水分が蒸発するため、海水とほぼ同じ成分の塩ができます。ミネラル量が多い塩になるのがウリです。
噴霧するのでサラサラのパウダー状であることも特徴の一つです。
加熱ドラム
濃縮海水を霧状に噴霧し、加熱した金属板に吹きつけて結晶化する方法です。噴霧乾燥は空気中で結晶化、加熱ドラムは金属板で結晶化という違いで、製法は似ています。
加熱ドラムで有名な塩は「雪塩」です。
出典:youtube.com
噴霧乾燥と同様に、海水成分とほぼ同じ、かつサラサラのパウダー状の塩になります。
採掘
結晶(煎ごう)のイメージとは少々違いますが、ここに採掘もご紹介します。採掘とは、岩塩や湖塩を掘り出すことです。
出典:newscast.jp
岩塩や湖塩はもともと結晶になっているため、それを採掘するのです。岩塩は何億年前という太古のものもあります。
以上、結晶(煎ごう)の工程によって、塩を結晶化しました。
ステップ③仕上げ加工
最後に結晶化された塩を加工します。結晶(煎ごう)の段階で商品になる場合は、この工程は省かれます。
乾燥
塩の水分を、何らかの装置を用いて人為的に蒸発させて除く工程です。ここに天日乾燥は含まれないため、食品表示ラベルへの記載は不要です。
塩に含まれる水分がなくなると、サラサラした流動性の良い塩になります。
粉砕
粉砕は、塩の塊を砕いて粒を小さくする工程です。篩(ふるい)にかけて粒の大きさを整える作業も含みます。
採掘した岩塩は大きな塊なので、粉砕の工程は必ずあります。天日や平釜で結晶化した塩も、使いやすいよう粉砕されることがあります。
焼成
焼成は、塩を焼いて焼き塩を作る工程です。380度以上は高温焼成、380未満は低温焼成となります。
塩を焼くことにより、塩に含まれる塩化マグネシウムが水に溶けにくいマグネシウム化合物(高温なら酸化マグネシウムMgO)に変化します。これらが塩の結晶を包み込むように付着するので、固まりにくいサラサラの塩になります。
混合
他の塩や添加物を加え、混ぜ合わせる工程です。塩化カリウムや塩化マグネシウム、にがり、固結防止剤としての炭酸マグネシウム、昆布粉末やうま味調味料など様々なものがあります。
※成分表だけ見るとミネラル豊富にみえるので要注意!
洗浄(別名:洗滌(せんでき))
天日塩や岩塩に含まれる砂泥などを、水や塩水で洗って除く工程です。塩が解けないように、飽和食塩水を使うケースが多いです。
輸入した塩に対して行われることが多いですが、過剰の“にがり成分”を調整するために洗浄することもあります。
造粒
塩をつぶ状などに成形する工程です。もともとパウダー状のものを、粒状にしたり。でんぷんなどの成形材を添加して固めることもあります。
以上、少々長くなりましたが、塩の製造工程について解説しました。
まとめると以下の通り。
原材料を元にして濃縮塩水を作る工程
・天日
・イオン膜(イオン交換膜)
・逆浸透膜(RO膜)
・溶解
・浸潰(しんせき)
①で作った濃縮塩水を結晶化していく工程。
・天日
・平釜
・立釜
・噴霧乾燥
・加熱ドラム
・採掘
②で作った塩の結晶をさらに加工する工程。
・乾燥
・粉砕
・焼成
・混合
・洗浄(洗滌)
・造粒
この3段階の製造工程によって塩が作られますが、食品表示ラベルを見ると「どの原材料が使われていて、どの工程が用いられているのか」を知ることができます。
塩の種類や違いをチェック!食品表示ラベル実例10パターン
次に「実例10パターン」ということで、スーパーでよく見かける塩や、一般的に有名な塩の食品表示ラベルの原材料と工程を見て、塩の種類や違いをチェックしていきましょう。
その前に簡単に、塩の種類5つを大まかにご紹介します。
①精製塩…塩化ナトリウムの純度が99%以上で、それ以外のミネラルが除かれている精製された塩。
②天然塩(自然塩)…添加物を加えるなどの工程がなく、海水の成分が凝縮した自然のままの塩。
③再生加工塩…輸入塩を水や海水で溶かし、成分調整し再結晶させた塩。精製塩と天然塩の中間。
④岩塩(or湖塩)…岩塩(or湖塩)を元に作られた塩。
⑤藻塩…海藻のうまみが凝縮された塩。日本ならでは。天然塩の一つでもある。
では具体的にチェックしていきましょう。
※「天然塩」「自然塩」という用語は、塩の商品名やパッケージなどに使用することはできません。ですので、各社、「天然塩」「自然塩」という用語は使っていませんが、分かりやすく分類するために、当メディアでは便宜上使用しています。
実例①食卓塩
原材料名 | 天日塩(メキシコ)、炭酸マグネシウム |
工程 | 溶解、立釜、乾燥、混合 |
塩化ナトリウム | 99%以上 |
塩事業センターが販売する、よく見かけるお馴染みの精製塩です。
メキシコの天日塩を輸入し、溶かして立釜で結晶化し、仕上げに乾燥させて、固結防止剤として炭酸マグネシウムを添加したことが分かります。塩化ナトリウム99%以上で、他のミネラルはほぼ含みません。
実例②食塩
原材料名 | 海水(日本) |
工程 | イオン膜、立釜、乾燥 |
塩化ナトリウム | 99%以上 |
塩事業センターが販売する精製塩の一つです。
日本の海水をイオン膜(イオン交換膜)で濃縮し、立釜で結晶化し、仕上げに乾燥したことが分かります。イオン膜の工程で、塩化ナトリウム以外のミネラルが失われます。塩化ナトリウム99%以上で、他のミネラルはほぼ含みません。
※精製塩は身体に悪い?
食卓塩や食塩など、大量生産できる精製塩はとてもリーズナブルですが、身体にあまり良くないと考えられています。その理由は、塩化ナトリウムが99%以上で、他のミネラルがほとんど含まれておらず、ミネラルバランスの悪い塩だからです。
氣になる方は、以下の記事をご参照ください。
実例③伯方の塩
原材料名 | 輸入天日塩(93% メキシコまたはオーストラリア)、 海水(7% 日本) |
工程 | 溶解、立釜 |
食塩相当量 | 95.5g |
CMでお馴染みの「伯方の塩」です。
伯方の塩という商品名なので誤解されやすいですが、メキシコやオーストラリアの天日塩を輸入しています。
この塩を瀬戸内海の海水で溶かし、瀬戸内海のミネラルを含ませた濃い塩水にし、立釜で結晶化しています。再生加工塩の代表格です。
実例④カンホアの塩(石臼挽き)
原材料名 | 海水(ベトナム・カンホア) |
工程 | 天日、粉砕 |
食塩相当量 | 85.82g |
あまりスーパー等では見かけませんが、とても人気のある天然塩(自然塩)です。
ベトナム・カンホアの海水だけを原料に、天日で濃縮し、天日で塩を結晶させ、仕上げに石臼で挽き(粉砕し)、それをさらに天日に干しています。天日のみによる非加熱製法であり、当メディアでも、特にオススメしたい塩の一つです。
実例⑤天日海塩
原材料名 | 天日塩 (オーストラリア) |
工程 | 粉砕、乾燥 |
食塩相当量 | 91.4g |
こちらもスーパー等では見かけませんが、とても人気のある天然塩(自然塩)です。
南オーストラリアの天日塩を特殊な方法で洗浄、遠心分離したものを原材料とし、沖縄の塩職人さんが一粒づつ、目で見て、選別、ゴミの除去をしています。そして、粉砕、篩(ふるい)作業、ゴミの除去、乾燥を繰り返して丹精込めて作られた非加熱の塩です。
当メディアで一番オススメしている塩です。
実例⑥海の精 あらしお
原材料名 | 海水(伊豆大島) |
工程 | 天日、平釜 |
食塩相当量 | 86.36g |
海の精は、塩の他にも味噌や醤油など、国内原料・国内産・伝統的・自然的な製法にこだわった食品メーカーです。
伊豆大島の海水を原料として、天日にて海水を濃縮し、平釜で煮詰めて結晶化するという、昔ながらの日本の伝統製法で作られています。国内の海水を使用して、国内で生産した、原料も製品も国産の塩です。
実例⑦ぬちまーす
原材料名 | 海水(沖縄県・宮城島) |
工程 | 逆浸透膜、噴霧乾燥、低温焼成 |
食塩相当量 | 75.5g |
ぬちまーすは自然派の人にはとても有名な沖縄の天然塩(自然塩)です。
沖縄県宮城島の海水を原料とし、逆浸透膜で濃縮した塩水を噴霧乾燥で結晶化し、最後に低温焼成で仕上げていることが見て取れます。
細かい霧を発生させて塩を作る「常温瞬間空中結晶製塩法」により、パウダー状&ミネラル豊富な塩になっています。
実例⑧大同 ヒマラヤ岩塩
原材料名 | 岩塩(パキスタン) |
工程 | 採掘、洗浄、粉砕 |
食塩相当量 | 90.5g |
スーパーでもよく見かける大同のピング岩塩です。パキスタンで採掘されたピンク岩塩を、綺麗に洗浄し、仕上げに粉砕して粒を揃えていることが分かります。現地で採れた岩塩をそのまま味わえるのが魅力です。
自然そのままの岩塩ですから、天然塩(自然塩)にも該当するでしょう。
実例⑨ドイツ アルペンザルツ(岩塩)
原材料名 | 岩塩/炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム |
工程 | 溶解、立釜、乾燥、混合 |
食塩相当量 | 98.0g |
こちらもスーパーでよく見かける岩塩です。ドイツの岩塩層にドイツアルプスの天然水を送り込んで溶かし、抽出した塩水を立窯で結晶化し、仕上げに乾燥させ、塩の流動性を保つために炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムを添加しています。
再結晶化するため、岩塩そのものではありません。製法や食塩相当量を見ると、精製塩に近いイメージです。
同じ岩塩でも“大同 ヒマラヤ岩塩”とは大きく工程が異なることが分かります。
実例⑩能登半島 珠洲の藻塩
原材料名 | 海水(能登半島)、ほんだわら(能登産海藻) |
工程 | 天日、浸漬、平釜 |
食塩相当量 | 92.5g |
能登半島の海水とほんだわらを原料として、天日で海水を濃縮し、ほんだわらを海水に浸してうま味成分を溶出させ、平釜で煮詰めて結晶化させています。
手間暇かけて作った奥能登珠洲の塩です。天然塩(自然塩)にも該当するでしょう。
※藻塩の商品の中には「精製塩に海藻抽出物を混ぜるだけ」というものもあります。
例えば、次のような食品表示ラベル↓
原材料名 | 海塩(海水、イオン膜、立釜)、海藻抽出物 |
工程 | 混合 |
珠洲の藻塩とは全く異なります。必ずしも「藻塩=天然塩(自然塩)」ではないので、食品表示ラベルをしっかり確認しましょう。
以上、食品表示ラベルの実例を10個ご紹介しました。
まとめ~食品表示ラベルを見て塩を選びましょう!
以上、「販売されている塩がどのような塩なのか?」を判断するための、食品表示ラベルの製造方法「原材料」「工程」の種類と見方について解説しました。
食品表示ラベルの見方が、だいたい分かっていただけたのではないでしょうか。「原材料」「工程」の種類が分かっていれば、そんなに難しいことではありませんね。
パッケージの表面だけを見ていると、健康に良さそうな自然塩に見えたとしても、実際に原材料や工程を見ると、精製塩に近いものだったりもします。パッケージに騙されないためにも、食品表示ラベルをよくよくチェックするようにしてください。
価格の安い・高いは、どれだけ人の手がかかっているか、手間暇がかかっているかによるところが大きいです。
機械で大量生産できる精製塩や再生加工塩はとてもリーズナブルですが、いわゆる天然塩(自然塩)は大量生産ができないため、そして、手間暇がかかっているため価格も高くなっています。
価格の違いも、食品表示ラベルを見れば納得できるはずです。
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございます。塩選びのご参考になれば幸いです。
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