神棚のお札交換5つの豆知識~時期は?交換しないのもアリ?
神棚のお札の交換について
「お札はどのくらいの頻度で交換するものなの?毎年?」
「ずっと同じお札を使い続けても良いの?罰当たりにならない?」
「お札の交換時期は?年末年始のいつでも良い?」
など、いろいろな疑問をお持ちの方も多いようです。
この記事では、神棚のお札の交換について次の5つの豆知識をご紹介します。
①神棚のお札の交換時期
②1年に1回、新しいお札に交換する理由
③古くなったお札の返納(処分)について
④お札を交換しない選択はアリか
⑤喪中のとき、お札の交換はどうするのか
というトピックで詳しく解説していきます。神棚のお札交換についての疑問を解消していただけると思いますので、ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。
※お札は「お神札(おふだ)」「神符(しんぷ)」ともいわれますが、当メディアでは、読者さんが馴染みやすい「お札」に統一しています。
目次
【其の一】年明けでは遅い!?神棚のお札の交換時期
神棚のお札の交換時期については、神社本庁の公式HPでは次のように記載されています。
年の暮れには、大掃除をして新しい年を迎える準備をしますが、同様に、神棚もきれいに掃除をして、新しいお神札をおまつりして新年を迎えます。
つまり、
年明け前。「年末」に大掃除をしたタイミングで、新しいお札と交換するのがベスト
ということです。
これは、年末に大掃除して注連縄(しめなわ)を飾るのと同じこと。神棚も綺麗に大掃除をして、お札も新しいものに代えて新年を迎えるのです。
交換するお札は
・神宮大麻(天照大御神を祀るお札)
・氏神(産土)神社のお札
・崇敬神社のお札
が基本となります。
年末の大掃除は、すす払いの日(12月13日)や、それ以降に行われることが多いでしょう。昔は、すす払いをして正月準備を始めたので、12月13日は「正月事始め」とも呼ばれています。
ちなみに、新しいお札に交換する日に関して
・29日は「二重苦」を連想させ縁起が悪い。
・30日、31日は「一夜飾り」といい神様に対して失礼にあたる。
・遅くても28日までには交換してお納めした方が良い。
という考え方があります。
ですので、理想をいえば12月13日~12月28日の期間にお札を交換することをオススメします。
しかし、この考え方には根拠があるわけではありませんし、現代人は年末ギリギリまで働く人も多いですから、そこまで氣にする必要はないでしょう。
神棚の大掃除の日程については、次の記事が参考になるでしょう。
年末に神社に行っても、新しいお札は置いてある?
神宮大麻は、毎年9月中旬に全国の神社に頒布されて、12月初旬から各家庭に授与されるようになります。12月13日以降であれば、新しいお札は届いているのでご安心ください。
ただ、小規模な神社では、年末に窓口が開いていないところも多いです。
近年、多くの神社は経営難ですから、「元日から1月15日まで」のような期間限定でしか窓口を開けず、基本的に無人にしているケースが多いのです。
あなたがお参りしている氏神(産土)神社がこのような運営スタイルであれば、お札をもらうためにわざわざ電話をかけてお呼びするのも申し訳ないですから、年明けに交換しても問題はないでしょう。
【其のニ】1年に1回、新しいお札に交換する理由
「お札は同じものを何年もお祀りしても良いのでは?」
「神棚に入っていたら、綺麗な状態だし交換する必要はないのでは?」
もしかしたら、そんなことを思われる人もいるかもしれません。
毎年新しいお札に交換する理由については、東京神社庁のHPで分かりやすく解説されていました。
Q.なぜ、神棚のお神札(ふだ)を一年ごとに新しくするのですか?
A.「若水(わかみず)」といって、元日の早朝に汲(く)んだ水には特別な霊力があると信じられてきたように、新しいものに宿る瑞々(みずみず)しい生命力は古(いにしえ)から今に至るまで、日本人にとって畏敬(いけい)の対象であり続けています。
すべてのものが改まるお正月を迎えるにあたりお神札を新たにするのは、より新しいお力、より若々しい生命をいただこうとする日本人の心性に根差した習慣であり、先祖伝来の美風です。
このように説明されています。
お札は神様のエネルギーを分けていただいたもの。月日が経てば効力が落ちてきます。
そこで、年が改まるタイミングで古くなったお札はお返しして、エネルギー満タンのお札を授かったほうが良いという考えです。
このような「新たなエネルギーを取り入れる」という考え方は、スパンは違えど、伊勢神宮の式年遷宮と同じことです。
式年遷宮とは、20年に一度のスパンで、社殿や御装束神宝をはじめ全てを新しくして、天照大御神に新宮へお遷(うつ)りいただくという神宮最大のお祭りのことです。今から約1300年前、第41代持統天皇の時代に始まって以来、平成25年には第62回目の遷宮が行われました。
式年遷宮の背景には、常にみずみずしくあり、日常に永遠性を持たせる「常若(とこわか)」という日本古来の思想があるとされています。
あなたのご家庭にある神棚にも同じことがいえ、20年に一度のスパンで神棚を新調されるご家庭も多いですね。
というわけですから、1年に1回お札を新しく交換して、神様のみずみずしいエネルギーをご家庭に運んでいただけたらと思います。
また、お札を購入することは、神社の経営を支援することに繋がります。
小規模な神社では経営難が当たり前です。宮司さん一人で数十社を兼務していたり、兼業で宮司の仕事をされているケースもとても多いのです。
「いつもお世話になっている神社の経営を少しでも応援してあげたい」という意味でも、1年に1回、新しいお札に交換すると良いでしょう。
【其の三】古くなったお札の返納(処分)について<3つのポイント>
交換した後の古いお札のことを古札(こさつ)といいますが、この古札はどのように扱えば良いのでしょうか。
①丁寧に扱うことが大切!
お札は「神さまの分霊でもあり神さまの力を宿したもの」です。古くなったとはいえ、ゴミではありませんから丁寧に扱うことが大切です。
古いお札を扱う作法については「風呂敷にお包みすると良い」「和紙に包んで持っていくと良い」など、人によって様々な見解がありますが、とくにこうしなさいという決まり事はありません。
「丁寧に扱う氣持ち」が大切なのであって、その方法は人それぞれです。綺麗な紙袋に入れるとか、大きめの封筒に入れるとか、あなたなりの方法を選択しましょう。
一年間お守りいただいたことに感謝し、丁寧に扱っていただけたらと思います。
②古いお札の返納時期~いつまでにお返しすれば良い?
神社本庁のHPでは次のように解説されています。
古いお神札は、一年間お守りいただいたことに感謝申し上げてから、お神札を受けた神社の古神札納所等へ納めてお焚き上げをしていただき、新しいお神札をお受けします。
つまり、返納してから新しいお札をいただく、という流れです。
多くの神社では、大晦日から1月15日までの間に左義長やどんど焼等が行われ、正月飾り・古いお札・お守りなどがお焚き上げされます。それに間に合うように返納すると良いでしょう。
③古いお札の返納場所~もとの神社でなくても◎
古いお札は、お札を受けた神社の「古札返納所」にお返しするのが一般的です。神社の一画に「古札返納所」を設けているところが多いですが、授与所の窓口で受け付けているところもあります。
実際にお返しするときは、手を合わせて、一年間お守りいただいたことに感謝の氣持ちを伝えましょう。
また、神棚に複数の神社のお札をお祀りしている場合、それぞれの神社にお返しするのが困難なこともあるでしょう。人によっては、4枚5枚のお札をお祀りしていたり、遠方の神社のお札をお祀りしていることもあると思います。
そんなときは、1つの神社にまとめてお返ししても問題はありません。
もとの神社にお返ししなくても良いのです。
【其の四】神棚のお札を交換しないという選択はアリなのか?
お札は1年に1回のスパンで交換すること、とお伝えしましたが、絶対にやらなければいけないことではありません。
結論をいえば、「神棚のお札を交換しないという選択はアリ」です。
というのも、神棚の祀り方に絶対はないからです。
もともと、日本では古来より自然信仰が行われていました。山、川、森、木、水、海、岩など、あらゆるものに霊性や神性が宿ると考えられていました。これをアミニズムといいます。
特に、
・山・・・神奈備(かんなび)
・巨岩・・・磐座(いわくら)
・巨木・・・神籬(ひもろぎ)
などの自然物を神の降臨地とし、お祀りをしてきたのです。
生まれた土地で生きるのが当たり前だった時代において、信仰の対象や祀り方は、当然のことながら土地によって大きく異なります。(それらを総称して「古神道」と呼んだりします。)
そのような前提のある神道ですから、地域ごと、家族ごとのお祀りの仕方があって良いのです。神道には、他国の一神教の宗教には見られない「ゆるさ」「自由さ」があるんですね。
神道は「教」ではなく「道」です。
「こうしなさい」という教えはありません。
神社本庁が示しているのは、あくまで一つのお祀り方法の例であり、絶対にこの形にすべきというものではありません。
ですから、「神棚のお札を交換しないという選択はアリ」なのです。
ただ、お札を交換し「神様のみずみずしいエネルギーを日々いただいている」という意識で生きることは、日常を生きる姿勢に変化がみられるものです。
いわば、当メディアでお伝えしている“波動の高い生き方”につながるのです。
波動の高い生き方をすれば、自然と個人の発する波動も高くなります。波動には同調し共鳴するという性質があり、波動の高いヒト・コト・モノを引き寄せるようになりますから、さまざまなことが良い方向に向かうことは大いにあり得るでしょう。
1年に1回お札を交換することは、波動の高い生き方のキッカケになります。
前述したように、いつもお世話になっている神社さんを応援することにもなりますので、出来ることなら毎年お札を交換することをオススメします。
波動については次の記事が参考になるでしょう。
【其の五】喪中のとき、神棚のお札の交換はどうするのか
神道の世界では「死」を穢れ(ケガレ)として捉えられてきました。
ケガレは決して汚いものを意味しているのではありません。ご家族の死に直面した人は、悲しみにおそわれ、氣力が失われ元氣な状態ではいられません。
このように「氣力・元氣・やる氣のない状態=氣が枯れている状態」を氣枯れ(穢れ)ていると表現しているのです。
そんなケガレが神様に及ぶことを避けるために、忌中(きちゅう)と呼ばれる期間(仏式では49日間・神式では50日間)は、神棚の前に半紙を貼り、毎日のお祀りを遠慮し、神社参拝も慎むことになっています。これを神棚封じといいます。
ちなみに、喪中は「忌中を含む一年間」を意味しますが、喪中であっても50日間が過ぎれば、神葬・仏葬にかかわらず新年のお札をいただくことができます。
ですので、年末年始と忌中が重なる場合、忌明けしてから神棚を掃除し、お札を交換するようにしましょう。
神棚封じについて、より詳しいことは次の記事で解説しています。
まとめ~毎年神棚のお札を交換して、波動の高い生き方を!
以上、神棚のお札の交換についての5つの豆知識をご紹介しました。
①神棚のお札の交換時期
②1年に1回、新しいお札に交換する理由
③古くなったお札の返納(処分)について<3つの豆知識>
④神棚のお札を交換しないという選択はアリなのか?
⑤喪中のとき、神棚のお札の交換はどうするのか
というトピックで詳しくお伝えしましたね。
お札の交換時期や、1年に1回交換する理由など、お分かりいただけたと思います。
神道は自由ですから神棚のお札を交換しないという選択もアリですが、その意味を知れば「毎年新しいものに交換したいな」と思うのではないでしょうか。
神様のみずみずしいエネルギーをいただき“波動の高い生き方”をするためにも、また、いつもお世話になっている氏神(産土)神社を応援するという意味でも、ぜひ1年に1回神棚のお札を交換しましょう。
お供え物や榊の交換時期についても記事にしています。良かったら合わせてチェックしてください。
それでは最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
※神棚の正しい祀り方や作法について、次の記事でより詳しく解説しています。神棚に関するほとんどの疑問を解消できるでしょう。
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