神棚はないけどお札(神札)だけある場合の祀り方5つのポイント

神棚はないけどお札(神札)だけある場合の祀り方5つのポイント

「初詣でお守りを買うとき、勢いでお札(神札)も買ってしまった!」

「知人に勧められるがままにお札を買ってしまった!」

「地区のお付き合いで、神社でお札と破魔矢を購入することに…」

などなど、人によって理由はさまざまですが、神棚はないけどお札(神札)だけ買ってしまい、どう扱えば良いのだろう?どこに置いたらいいのだろう?とお困りの方もおられるようです。

今回は、【神棚はないけどお札(神札)だけある】というケースにおいて、どのようにお祀りしたら良いのかを5つのポイントで詳しく解説していきます。

目次

そもそも神社でいただくお札(神札)って何?どんな意味がある?

そもそも神社でいただくお札(神札)って何?どんな意味がある?

まず最初に、お札の祀り方を説明する前に、そもそも神社でいただくお札がどういうものなのかお伝えします。

神社のお札といえば、伊勢の神宮のお札である「神宮大麻(じんぐうたいま)」が一番に思い浮かぶのではないでしょうか(以下の画像参照)。大麻は「おおぬさ」とも読み、お祓いに用いる祭具を意味します。

神宮大麻(じんぐうたいま)
出典:ウィキペディア

神宮大麻は「お伊勢さん」「お祓いさん」などとも呼ばれ、「天照皇大神宮」の神号に神璽(神宮のおしるし)が押されたもの。

神宮大麻はさまざまなおまつりを重ねて、国家の安泰や各家庭の平安を祈り、一体一体丁重に奉製されています。

「お祓い」としての意味や、 皇大神宮の広大なご神徳をいただくという意味もあるでしょう。

また、神宮大麻のほかに各神社のお札があり、各神社の名前やご祭神名などが記されています。

神宮大麻も各神社のお札も、簡単にいえば「神さまの分霊でもあり神さまの力を宿したもの」ですから、ありがたく丁寧に扱うことが大切でしょう。

神棚はないけどお札(神札)だけある場合の祀り方5つのポイント

神棚はないけどお札(神札)だけある場合の祀り方5つのポイント

神宮大麻などのお札は、とてもありがたいものだとお伝えしました。

理想をいえば家に神棚を設置してお祀りすると良いのですが、「場所がない」「家族の理解が得られない」「そこまで信心深くないし」など、さまざまなお家事情から設置できない人も多いでしょう。

そんなときは次の5つのポイントを意識して、お札をお祀りしていただければ大丈夫です。

1.基本的には目線よりも高い位置に

まず一番のポイントは「目線より高い位置に設置すること」です。目線よりも低い位置にあるということは、見下げることになり、つまりは軽んじることにつながります。

ただ、これは絶対のルールではありません。地域や家庭によって神棚の祀り方も様々で、八足台などの上へお祀りするところもあります。「正座をした状態において目線よりも上」という考え方のところもあります。

大切なのはお祀りする気持ち。
各家庭に合った形でお祀りすれば良いでしょう。

特別な理由がなければ、「目線よりも高い位置に」設置してください。

2.明るく清らかな場所へ

お札をお祀りする場所の基本的なポイントは、「明るい場所」「清らかな場所」です。

誰だって、暗くてジメジメした場所や、ホコリっぽくて臭い場所などで過ごしたいとは思いません。きっと神さまも同じでしょう。

押し入れやクローゼットの中など、暗い場所は不向きです。
洗面所、お手洗いなど水廻りも不向き。油汚れや蒸気などを考えると、キッチン周りもよくありません。
人が頻繁に行き来する廊下や玄関、他にも、プライベートな寝室や子供部屋なども好ましくありません。

お札は「神さまの分霊、神さまの力を宿したもの」であり、家族を見守ってくれるものですから、家族が集う場所や目が届く場所が良いでしょう。

家族が集まってまったり過ごすリビングなどは、とても適した場所だと言えます。

お札を祀る場所については、<神棚の理想の置き場所>について書いた次の記事が参考になるでしょう。

3.貼っても良いし、置いても良い

神棚がない場合、リビングボードやチェスト、本棚などの家具の上に「立てて」置いておくと良いでしょう。「目線より高い位置」が基本ですが、家具の背の高さによっては、目線より低くなってしまうのも仕方がないことです。

置く場所はしっかり掃除をして清浄にし、白い布や紙などを敷いてあげるとより丁寧です。

お札専用の場所を作ってあげる、という意識が大切。
100円ショップなどで売っている木製ラックのようなものを、簡易的な神棚にしても構いません。

例えば次のようなもの↓
神棚に使える木製ラック
出典:limia.jp

また、良い置き場所がなければ、壁や柱に貼り付ける方法があります。糊や両面テープで、壁に直接貼り付けてしまっても問題ありません。

「壁が汚れるリスクを減らしたい」のであれば、お札を台紙に貼ってから、台紙を画鋲やピンで貼り付ける方法が良いでしょう。掛け軸のイメージですね。

※お札は「神さまの分霊」という観点から、お札に直接画鋲をプスリと打ち込むのはオススメできません。

4.方角は「南」か「東」の向きが無難

「神様は北の方角からやってくる」といわれているので、お札の向きも南の方角へ向けるのが基本的な習わしとなります。

お札の表面(おもてめん)が南向きです。

それが難しい場合は、東向きも良いとされています。

もちろん、家は東西南北キッチリ揃うように建っていませんから、多少の方角のズレが出ることは気にしなくて良いでしょう。

また、風水では、背後が山で、前方に空間がある土地を「背山面水(はいざんめんすい)」と呼び吉地としています。

これは山脈(龍脈)からのエネルギーが、前方に広がって流れてくるイメージであり、日本全国の山地に建つ神社はこの法則を使っているケースが多いようです。

ですので、近くに山がある土地にお住まいであれば、お札の背が山側になるように置くのも良いでしょう。

お札の向きや方角については、次の記事で詳しく解説しています。

5.複数枚あるときの並べ方

神棚がないけどお札だけ入手してしまったというケースにおいて、もし複数枚あるのであれば2枚か3枚ではないでしょうか。基本的には…

2枚
①神宮大麻
②氏神(産土)神社のお札or③崇敬神社のお札

3枚
①神宮大麻
②氏神(産土)神社のお札
③崇敬神社のお札

というパターンだと思いますので、その前提でお伝えします。

3枚を横に並べる場合

3枚を横に並べる場合

画像のような「三社造りの神棚」と同じ順序に並べましょう。

・中央に①神宮大麻
・右に②氏神神社のお札
・左に③崇敬神社のお札

3枚を重ねる場合

3枚を重ねる場合

画像のような「一社造りの神棚」と同じ順序に並べましょう。

手前から①神宮大麻→②氏神神社のお札→③崇敬神社のお札

2枚を横に並べる場合

日本には「左上右下(さじょう・うげ)」という言葉があります。
日本の伝統礼法の一つで「左を上位、右を下位」とする「左上位」のしきたりのことです。

「左上右下(さじょう・うげ)」出典:nikkei.com

日本の伝統礼法「左上右下」から考えると、自分から見て、次のような並べ方が適しています。

右に①神宮大麻
左に②氏神神社のお札or③崇敬神社のお札

2枚を重ねる場合

手前から①神宮大麻→②氏神神社のお札

以上のような順番で並べたら良いでしょう。

お札の並べ方については、お札の種類によって様々なパターンがあります。次の記事にて、神棚のお札の並べ方について詳しく書いていますので、良かったらチェックしてください。

実は!私たちにとって氏神(産土)神社はとっても大切!次の記事で詳しく解説していますので、良かったら合わせてご一読ください。

お札立てなど、便利グッズに飾ってお祀りするのもオススメです!

最近は、お札立てやお神札受けなどの種類も豊富なので、そのようなグッズを用意してお祀りしても良いでしょう。
Amazon等で「人気&高評価」の商品を厳選しています。

例えば、次のような木製のお札立て。
コンパクトで省スペース、木の木目とお札がとてもマッチしますね。

次のような壁に留めるタイプのお札立ても人気です。ネジではなく画鋲やピンでも十分設置できるので、賃貸マンションでも安心です。

もし「破魔矢(はまや)」も買ってしまったなら、次のようなホルダーであれば、お札と破魔矢の両方を飾ることができます。

もう少し、本格的な雰囲気にしたいのであれば、次のようなお札立てもオススメです。

いずれもお手軽価格で手に入りますから、ぜひこのようなグッズを活用して、神さまの居場所を作ってお祀りしていただけたらと思います。

破魔矢はどのようにしてお祀りしたら良い?

破魔矢はどのようにしてお祀りしたら良い?

破魔矢は魔除けの効果がありそうですし、見た目に派手でカッコいいもの。子どもは絶対に欲しがりますね。特別に高額でもありませんから、初詣のお参りをしたときに「つい破魔矢を購入してしまった!」なんて人もいるでしょう。

神棚があれば神棚と一緒に保管すれば良いですが、神棚がない場合は、床の間、玄関、リビングなどに飾ってください。魔除けの観点から、人の出入りが多い玄関に置くという考え方もありますが、こうしなさいという決まりはありません。

お札と同様、明るく清浄な場所で大切に扱えば良いでしょう。

破魔矢の方角についても、とくに正解があるわけではなく、どの方角でも構わないとされています。ただ、立てかける場合は、天の神様に矢を向かないよう矢先は下に向けると良さそうです。

まとめ~気持ちを大切にお札をお祀りましょう

以上、神社でいただくお札(神札)の意味や、神棚はないけどお札だけある場合の祀り方、破魔矢だけある場合の祀り方についてご紹介しました。

お札は「神さまの分霊でもあり神さまの力を宿したもの」であり、とても大切なもの。

基本的には

・目線よりも高い位置にする。
・明るく清らかな場所におく。
・南向きがベスト。東向きでも○。

というポイントを意識して、神さまへの気持ちを大切にして、丁寧に扱ってください。神さまは綺麗好きですから、清浄な空間になるように日々掃除を心がけましょう。

神棚の正しい祀り方について、次の記事で徹底的に解説しています。

合わせてご参照いただけたら幸いです。

※ちなみに、家の掃除をすることは、運氣を良くすることに直結します。特に玄関は徹底的に掃除をすることをオススメします。良かったら次の記事をご参照ください。

波動を上げれば運気が上がる!幸運を引き寄せる!人生が変わる!

波動を上げる方法・行動・生活習慣を“33の智慧”として完全無料で限定公開しています。今のうちにぜひご確認ください。

詳細をチェックする

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA