神棚の「榊」の交換時期や交換方法&古い榊の処分の仕方
「榊の交換の時期って決まっているの?」
「造花の榊であっても交換は必要?注意点はある?」
「古い榊は可燃ゴミで処分して良い?罰当たりになる?」
「榊を交換するタイミングは月2回って聞いてるけどホント?」
「束のうちの何本かが枯れたとき、全部交換したほうがいい?」
などなど、神棚の“榊”のお世話についてお悩みの方は多いようです。
自宅に神棚を祀り始めると、「しっかりと神様をお祀りしたい!」という氣持ちから、様々な悩みや疑問が出てくるものです。
今回は、その中でも「榊の交換や処分」に焦点を絞って、徹底的に解説していきます。
・神棚の榊を交換する時期やタイミング
・榊の一部だけ枯れた場合の対処法
・造花の榊の交換の必要性について
・榊を長持ちさせるための基本
・交換後、枯れた榊の処分方法
・造花の榊の処分方法や注意点
などなどのトピックで詳しくお伝えしていきますね。
目次
神棚の榊を交換する時期やタイミングについて
神棚の榊の交換時期~基本は毎月の1日・15日
一般的には「榊は毎月の1日・15日に新しいものに取り換えると良い」とされています。
これは、多くの神社で1日か15日に実施される、月次祭(つきなみさい)という神事に合わせてのものです。月次祭は「神様に感謝して、国民の安泰と繁栄を、そして氏子崇敬者の益々の繁栄を祈る祭祀」です。
この月次祭に合わせて、神棚でもお供えものなどを新しくする習わしがあり、榊も同じタイミングで交換すると良いと考えられています。
大切なのは「元氣で青々とした榊を飾ること」
とはいえ、「毎月の1日・15日」というのは絶対的な決まりではなく、一つの目安にすぎません。
購入した榊によって枯れるスピードは違います。季節によっても、水を取り替える頻度や手入れによっても、榊の持ち具合は違ってくるものです。
1週間で枯れ始めることもあれば、1か月以上経っても生き生きしていて元氣なこともあります。
まだまだ榊が元氣なのに、「1日だから」「15日だから」といって交換するのは、何だかもったいない氣持ちになるでしょう。逆に、1日・15日になるまでに、枯れてしまうこともあるでしょう。
そんなときは「毎月の1日・15日」に無理に合わせる必要はありません。
榊の交換時期を考えるうえで大切なのは
・元氣で青々とした榊を飾ること
・枯れた榊を飾らないこと
です。
なので「元氣がなくなってきたな…」「枯れてきたな…」と思ったときに交換するという考え方で良いでしょう。それが1日、15日のいずれかの日だと、尚良しということです。
束になっている榊の一部が枯れた場合の交換方法と時期は?
束になっている榊では、1本1本で枯れるスピードが違ってくるものですから、一度にすべて丸々交換する必要はありません。
傷んだもの・枯れたものだけを間引いていき、元氣な部分はそのまま残しておく。
寂しくなってきたら丸々交換するか、または、1日と15日に新しい榊を付け足していく、という方法でも良いでしょう。
・元氣で青々とした榊を飾ること
・枯れた榊を飾らないこと
という状態がキープできるよう、榊の状態に合わせて管理していただけたらと思います。
造花の榊の場合、交換は必要?何か気を付けるポイントはある?
造花は枯れませんから、基本的には交換の必要はありません。
しかし、だからといって、ほったらかしにしておくのは良くありません。造花であってもホコリがついてきますので、定期的にウェットティッシュで拭き取るなど、お手入れは欠かさないようにしてください。
また、枯れないからといって、5年も10年も同じ造花の榊を使い続けることはオススメしません。
お札(神札)も1年に1回交換するのが基本となっているのと同様に、造花の榊も1年に1回ペースで交換することが望ましいでしょう。
交換時期としては、お札(神札)を交換するタイミング。榊も一緒に新調し、心を新たにして新年を迎えることをオススメします。
お札(神札)の交換については次の記事をご参照ください。
榊を長持ちさせるために毎日水を交換しましょう!
神棚の榊がすぐに枯れてしまったら、榊を買いに行ったり交換したり処分したり、それだけ手間がかかることになります。
どうせなら「できるだけ榊を長持ちさせて、交換頻度を少なくしたい」と思うのが人情というものではないでしょうか。
榊を長持ちさせる方法はいろいろとあるのですが、基本は榊立ての水を毎日交換することです。
榊立ての水に雑菌が繁殖することで、榊も傷みやすくなります。特に夏場は水が傷みやすいので気を付けたいところです。
他にも
・榊立ての中も綺麗に洗うこと
・茎のぬめりを綺麗に洗い流すこと
・枯れてきた榊は抜き取ること
・榊は乾燥が苦手。葉の乾燥を防ぐこと
・水をよく吸うようにスパっとした榊の切り口にする
・専用液を使って長持ちさせる
・雑菌の繁殖を抑える工夫をする
などなどの対策もあります。
神棚の榊を長持ちさせる方法については、次の記事で詳しく解説していますので、良かったら合わせてチェックしてください。
交換後、枯れた榊の処分方法
「榊は神様が降り立つ依り代(よりしろ)」ですから、可燃用のゴミとして捨ててしまって良いのか、どのような処分方法が望ましいのかお悩みになるかもしれません。
ただ、お札の処分方法と同様に、枯れた榊の処分方法にも正式な決まりはありません。
一般的には次のような方法がとられています。
・川や海へ流す
・土に埋める
・地域の神社でお焚き上げをしてもらう
・白紙に包んで護美(ごみ)として処分
・塩をふって清めて護美(ごみ)として処分
などなど。
昔は、「川や海へ流す」という方法が正式な処分の仕方だったようですが、現代ではなかなか難しいでしょう。そもそも川や海が近くにありませんし、マンション等の集合住宅にお住まいであれば「土」もありません。
神社でお焚き上げをしてもらうのも、毎回のことであれば、かなりの手間になってきます。
そこでやはり現実的なのは、護美(ごみ)として処分することでしょう。
神職の方のお話では
一般家庭の神棚の榊であれば、塩をふって清めて感謝を述べて護美(ごみ)として処分
という方法で構わないとのことです。
半紙などの白い紙に包むと、なお丁寧になります。
造花の榊の処分方法は、生花の榊と同じ?
枯れない造花の榊であっても、1年に1回のペースで交換しましょうとお伝えしました。
1年に1回であれば、「護美(ごみ)として処分する以外の方法も検討したい」と思われるかもしれませんね。
しかし、造花の榊の原材料によって、選択可能な処分方法は異なってきます。
例えば、ポリエチレンなどのプラスチック製品だった場合、自然界の微生物が処理することはできませんので、「川や海へ流す」「土に埋める」という選択はしてはいけません。
神社でのお焚き上げも、材質によっては迷惑をかけてしまう可能性があります。もしお焚き上げを希望する場合は、事前に神社で確認してみましょう。
ですので、基本的には生花の榊と同様に、塩をふって清めて感謝を述べて護美(ごみ)として処分するのが無難でしょう。1年に1回の交換ですから、綺麗な白紙に包んでより丁重に扱いたいところです。
※造花の榊を護美(ごみ)として処分する時の注意点
「燃やせるごみ」なのか「燃やせないごみ」なのか、市町村によって違いがあります。原材料をしっかりと確認し、市町村のルールに従って正しく分別することも忘れずに。
まとめ~感謝の心で神棚の榊を扱いましょう!
以上、神棚の榊の交換時期やタイミング、枯れた榊の処分方法などお伝えしました。
要点をまとめると…
・基本は毎月の1日・15日に取り換えると良いですが、絶対的なルールではない。
・大切なのは「元氣で青々とした榊を飾ること」と「枯れた榊を飾らないこと」。
・「元氣がなくなってきたな…」「枯れてきたな…」と思ったときに交換すれば良い。
・長持ちさせるために毎日水を交換すること。
・交換後の榊は、塩をふって清めて感謝を述べて護美(ごみ)として処分。
・造花の榊の処分方法も基本は同じ。市町村のゴミ出しルールに従うこと。
ということでした。
「絶対にこうしなさい!」のようなルールはありませんから、榊の交換や処分に関する悩みはだいぶ軽減されたのではないでしょうか。
「榊は神様が降り立つ依り代(よりしろ)」という意識をもって、感謝の心で「榊」を扱っていただけたらと思います。
神棚の榊の意味や飾り方、長持ちさせる方法は、次の記事に詳しく書いています。よかったら合わせてチェックしてください。
また、神棚の正しい祀り方や作法について、次の記事でより詳しく解説しています。神棚に関するほとんどの疑問を解消できるでしょう。
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