神棚の理想の置き場所~玄関/寝室/リビング/キッチン等どこが最適?

神棚の理想の置き場所~玄関/寝室/リビング/キッチン等どこが最適?

家に神棚を設置したいと思ったとき、神棚をどこに置いたら良いかでお悩みの方も多いようです。

神様をお祀りする大切な神棚だからこそ、神様が喜ぶ理想的な置き場所を選びたいですよね。

そこでこの記事では、

・神棚の理想の置き場所<4つの条件>
・『玄関』『キッチン(台所)』『リビング(居間)』『寝室』等のどこが良いのか?
・実際に神棚を設置するときに注意すべき3つのポイント

などなど、詳しく解説していきます。

この記事を読めば、神棚の理想的な置き場所を知り、氣持ち良く神様をお祀りすることができるでしょう。

目次

神棚の理想の置き場所4つの条件とは?

神棚の理想の置き場所4つの条件とは?

1.明るい場所

神棚をお祀りする場所の大切なポイントの1つが「明るい場所」です。

伊勢神宮の神様であり、太陽の神様である天照大御神の御威光を感じやすい「太陽の光がよく差し込む部屋」を選ぶと良いでしょう。

そして神棚の理想的な向き/方角は、「南向き」か「東向き」です。

は、太陽の光が一番よくあたる方角であり「明るさの象徴」といわれています。

「天子は南面し、臣下は北面す」という言葉があるように、昔から南に向かって座ることで位の高さを示しており、天皇陛下も南向きに座ることが不文律とされてきました。神様への敬意を示すという意味でも「南向き」が良いとされています。

は、一日が始まる方角であり「勢いの象徴」とされています。

「北向き」「西向き」でも構わないのですが、基本的には「南向き」か「東向き」と覚えておきましょう。

神棚の向き・方角については、次の記事で詳しく解説しています。鬼門や裏鬼門のことなども紹介しています。

2.清らかな場所

神棚をお祀りする場所として「明るい場所」と同等に重要視されているのが「清らかな場所」です。

「清らかな場所ってどんな場所?」と思われるかもしれませんが、その逆を考えたたら分かりやすいでしょう。

例えば、洗面所やトイレなどの水廻りは「汚れが流れる場所」ですので、神棚をお祀りするのにふさわしくありません。トイレの臭いが漂ってきそうな場所、お風呂の湿気が届きそうな場所などは避けること。

そして、清らかな場所という意味では、部屋の掃除を徹底していつでも綺麗にしておくことが大切です。

3.家族みんなが集まりやすい場所

神棚にお祀りするお札(神札)は「神さまの分霊であり、神さまの力を宿したもの」です。

家族全員を見守ってくれる存在ですから、家族が集う場所や目が届く場所が良いでしょう。

人からの視点でも、いつも過ごしている場所に神棚があることで、日々神様の存在を意識することができます。

また、単純に神様は「家族みんながワイワイしている」賑やかな場所が好きです。
人が集まらずシーーーンと静まっている場所では、神様も寂しくなってしまいます。

寝室や子ども部屋などのプライベートな空間は、家族みんなが集まれませんし、お参りもできなくなってしまいますので避けたい場所です。

日々のお参りのしやすさも考慮して場所を選びましょう。

4.神様が落ち着ける場所

神棚の置き場所の条件として、神様が「落ち着ける場所」「くつろげる場所」「リラックスできる場所」であることも大切です。

単純に、あなた自身にとってそんな場所はどこか?と考えてみたら分かるはずです。

例えば、部屋の入口であるドアの上は避けた方が良い場所です。神棚の下を頻繁に人が行き来することになるので、ドタバタして落ち着かないからです。扉の開閉の振動で、お宮やお供え物がガタガタして落下するリスクも高くなります。

他にも、廊下や階段など、人が行ったり来たりする場所は避けるべきでしょう。

神棚の理想の置き場所として、以上の<4つの条件>を満たせる場所を選ぶことが大切です。

次に、家の中の場所ごとに「神棚の理想の置き場所となりうるのか?」を解説します。

『玄関』は神棚の置き場所として不向きです

『玄関』は神棚の置き場所として不向きです

玄関は家族みんながお参りしやすいですし、神棚の置き場所として良さそうだと思うかもしれません。

しかし、家の出入り口であり、神様が「落ち着ける場所」ではありませんから、神棚の置き場所としてふさわしくありません。

また、神棚は自宅用の神社とも言えます。

神社をイメージすると分かりますが、鳥居をくぐって、すぐ目の前に本殿はありません。鳥居をくぐって、手水舎があり、一番奥の方に本殿があります。

人の方からわざわざ近づいていかないと拝めない場所にあるのです。

玄関を家の鳥居と見立てると、玄関に神棚を設置するのはおかしいことだと分かります。

『リビング(居間)』は神棚の置き場所としてオススメです

『リビング(居間)』は神棚の置き場所としてオススメです

リビング(居間)は、<神棚の理想の置き場所4つの条件>のすべてを満たせる可能性があり、一番にオススメできる場所です。

リビングは、家族みんなが集って団欒を楽しむ場所。人が集まりやすく、みんながお参りしやすいですから、神棚の設置場所としては最適と言えるでしょう。

リビングの中でも光を感じやすい場所、方角は「南向き」か「東向き」に設置することをオススメします。
ドアの上など、神棚の下を人が行き来することになる場所は避けてください。

リビングが洋風な場合、その雰囲気に和風な神棚は合わないと感じる人もいるかもしれません。しかし最近では、モダンでお洒落な神棚も多くありますから、設置場所の雰囲気に合う神棚を選んでみてはいかがでしょうか。

『キッチン/台所』は神棚の置き場所として不向きです

『キッチン/台所』は神棚の置き場所として不向きです

キッチン/台所に神棚を設置した場合、お料理の油が跳ねてしまったり、汁物の蒸気などの影響によって、汚れてしまったり痛んでしまう可能性があります。

汚れたお皿を洗う場所でもありますし、生ごみの臭いが氣になる場所でもありますから、「清らかな場所」という条件はクリアできないでしょう。

また、実は、キッチン/台所には、台所の神様として知られている荒神様をお祀りするのが一般的です。
荒神様は「仏」と「法」と「修行者」を守るため、三宝荒神と呼ばれています。

荒神様は不浄をとても嫌うため、不浄を燃やし尽くす「火」を使う「かまど」が荒神様の棲家だと言われてきました。そのためキッチン/台所には荒神様を祀る専用の神棚を設置する慣習があるのです。

『寝室』は神棚の置き場所として、基本的には不向きです

『寝室』は神棚の置き場所として、基本的には不向きです!

寝室はプライベートな空間だと言えますので、神棚の置き場所として基本的には不向きです。

「家族みんなが集まりやすい場所」という条件をクリアできません。

例えば子ども2人の4人家族で、夫婦の寝室に神棚を置いた場合、子ども達はお参りできなくなってしまいます。主に寝るときにだけ寝室を使いますから、基本的に静まり返った場所になってしまい、神様も寂しい想いをするでしょう。

しかし、ワンルームや1K、1DKなどのマンションやアパートにお住まいの場合は、寝室とリビングの区切りはありませんから、特に氣にする必要はありません。

なるべく「明るくて」「綺麗で」「お参りしやすく」「落ち着ける場所」に設置すれば良いでしょう。

実際に神棚を設置するときに注意すべき3つのポイント

実際に神棚を設置するときに注意すべき3つのポイント

神棚の置き場所が決まって、実際に神棚を設置しようとしたときに注意して欲しい3つのポイントがあります。

1.基本的には目線よりも高い位置に

神棚は少し見上げるくらいの高さの場所に設置しましょう。

神棚が目線よりも低いと神様を見下ろすことになり、神様への失礼あたるとされます。逆に高すぎると、毎日のお参りやお掃除が大変になってしまいます。

ただ、地域やご家庭によっては、目線よりも低い八足台などにお祀りするケースもありますので、各家庭に合った形でお祀りすれば良いでしょう。このような特別な理由がないなら「目線よりも高い位置」に設置してください。

2.神棚の上に人がいる場合は「雲」を

2階建て(一軒家)の1階に神棚を設置した場合、2階にいる人は神棚の上にいることになります。アパートやマンションなどの集合住宅でも、最上階以外の部屋では、必ず神棚の上に人がいることになります。

これは神様よりも人が上にいることになり、神様にとって失礼な状態が生じてしまうのです。これを解消するために、神棚の上に「雲」という字を貼り、「神棚の上は天である」ことを表現する必要があるのです。(絶対ではありません)

神棚上部に雲板をつけるか、天井に「雲」「天」「空」と書いた紙を貼りましょう。参考記事↓

※2階建ての1階に神棚を設置するケースにおいて、神棚の「真上」を人が通らない配置になっていれば、「雲」を貼る必要がないという考え方もあります。

3.仏壇と向い合せor上下になる場所は避けること

仏壇と神棚が同じ部屋になる場合、お互いが向かい合わせにならないように注意してください。

どちらか一方にお参りするときに、もう一方にお尻を向けることになってしまい、失礼にあたります。

また、仏と神には上下関係はありませんから、仏壇の上に神棚を設置するなど、上下になる配置も避けましょう。1階に仏壇、2階の真上に神棚というパターンもNGとされています。さらに詳しくはこちら↓

まとめ~神様が喜ぶ理想の置き場所に神棚をお祀りしましょう

以上、

・神棚の理想の置き場所の条件のこと
・『玄関』『キッチン/台所』『リビング(居間)』『寝室』は、神棚の置き場所としてふさわしいのかどうか?
・実際に神棚を設置するときに注意すべきポイント

などなどお伝えしました。

まず大事なことは、次の4つの条件をなるべく満たせるような場所を選ぶこと。

神棚の理想の置き場所4つの条件1.明るい場所
2.清らかな場所
3.家族みんなが集まりやすい場所
4.神様が落ち着ける場所

これらの条件を一番満たしやすいのが『リビング(居間)』です。

『玄関』『キッチン/台所』は神棚の置き場所として不向きですし、『寝室』も基本的にはオススメできません。

第一候補として『リビング(居間)』を選び、実際に神棚を設置するときには、次の3つのポイントに注意しましょう。

1.基本的には目線よりも高い位置に
2.神棚の上に人がいる場合は「雲」を
3.仏壇と向い合せor上下になる場所は避けること

もちろん、一番大切なのは神様を大切にする氣持ちですが、以上のような条件をクリアすれば、神棚の理想的な置き場所となり神様に喜んでいただけるでしょう。

神棚の正しい祀り方や作法について、次の記事でより詳しく解説しています。神棚に関するほとんどの疑問を解消できるでしょう。

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