天然塩(自然塩)と食塩(精製塩)の違い5つのポイント
この記事では、天然塩(自然塩)と食塩(精製塩)について簡単に定義しつつ、その違いについて詳しく解説していきます。
この記事を読めば、2つの違いを明確に理解でき、
と思ってもらえるはずです。
実は、「減塩しましょう!」と言われているのは食塩(精製塩)であって、天然塩(自然塩)は適塩したほうが健康に良いのです。ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。
目次
天然塩(自然塩)の定義を簡単に
まず最初に天然塩(自然塩)の定義を簡単にお伝えしたいと思います。
天然塩(自然塩)という言葉から、
と定義できます。
理想的な天然塩(自然塩)は
です。
天日海塩には
・約70種類ものミネラル成分が含まれていること
・自然のパワーで長時間かけて結晶化しているので身体に優しいこと
・非加熱なので海水中の酸素や酵素が生きていること
といった魅力があります。
一般的に、日本で造られる塩の多くは「天日→平釜」という製法です。この天日平釜塩を天然塩(自然塩)として紹介しているショップも多いですが、火で長時間加熱するという工程があるため、当メディアでは「天日平釜塩=“準”天然塩(自然塩)」と評価しています。なぜなら加熱すると、酸素や酵素が失われたり、含有ミネラルの種類が少なくなるからです。
また、自然そのままの形で発掘される岩塩も、人の手が加わっていない天然塩(自然塩)です。しかし、岩塩は強い圧力で結晶化しているため、塩化ナトリウム以外のミネラルが抜けているという点で、「岩塩=あくまで嗜好品としての塩」だと考えています。
ですので、以下、「天然塩(自然塩)=天日海塩」という前提で話を進めていきます。
食塩(精製塩)の定義を簡単に
食塩(精製塩)として代表的なものは、公益財団法人塩事業センターの「精製塩」「食卓塩」「食塩」などです。
ポイントは「塩化ナトリウム(NaCL)」という塩の主成分(しょっぱさの成分)が99%以上の塩で、他のミネラル成分がほとんど含まれていないことです。人為的に、塩化ナトリウム(NaCL)の純度を高めているのが特徴。
食塩(精製塩)は大量生産品であり、「立釜、乾燥」という工程が用いられます。
工程に「イオン膜、立釜、乾燥」「溶解、立釜、乾燥、混合」などの記載があって、食塩相当量や塩化ナトリウムが99%以上であれば、食塩(精製塩)だと分かります。
天然塩(自然塩)と食塩(精製塩)の違い5つのポイント
天然塩(自然塩)と食塩(精製塩)の定義をしたところで、次に、その違いを5つのポイントで解説します。
①製造工程が違う
塩のパッケージには、「原材料」を元にして、どのように作られたかの「工程」が記載されています。
天然塩(自然塩)を天日海塩とした場合、例えば、以下の食品表示ラベルであれば・・・
海水を原料として、天日で結晶化させ、仕上げに粒を細かくしていることが分かります。
また、以下の食品表示ラベルであれば・・・
オーストラリアから輸入した良質の天日塩を、仕上げに粒を細かくして乾燥させたことが分かります。
このように、天日海塩は海水を自然の力(=天日)で結晶化させ、何らかの仕上げ加工をしたものになります。
一方で、食塩(精製塩)であれば、主に次のような製造工程があります。先ほどと同じ画像です↓
海水を原料に作る場合「イオン膜、立釜、乾燥」
イオン膜交換法という特殊な方法で濃い塩水を作り、立釜で結晶化させ、仕上げに乾燥させています。
輸入塩を原料に作る場合「溶解、立釜、乾燥、混合」
輸入した塩を溶かして濃い塩水を作り、立釜で結晶化させ、仕上げに乾燥させ、サラサラする炭酸マグネシウムを加えています。
このように食塩(精製塩)は、濃い塩水を立釜で加熱して結晶化、仕上げに乾燥、という部分が共通していますね。
※塩の製造工程について詳しくお知りになりたいなら、次の記事をご参照ください。製造工程を理解できれば、パッケージに騙されることもなく、正確に「どんな塩なのか?」把握できるようになるでしょう。
②ミネラルバランスが違う
前述したように、天然塩(自然塩)にはたくさんの種類のミネラル成分が含まれています。
天然塩(自然塩)を天日海塩とした場合、もともと海には100種類近くものミネラルが溶け込んでいますが、天日海塩には約70種類ものミネラルが残っています。
一方で食塩(精製塩)は、塩化ナトリウムが99%以上で、他のミネラル成分はほとんど含まれていません。塩化ナトリウムが高純度であることは、工業用には向いていますが、私たちの身体には残念ながら向いていません。詳しくは以下の記事をご覧ください。
③味が違う
主に、塩の味に影響する成分は以下の4つです。
・塩化ナトリウム→舌を刺すような塩辛さ
・マグネシウム→苦味…にがり
・カルシウム→甘味
・カリウム→酸味
天然塩(自然塩)には、塩化ナトリウム以外のミネラル成分が豊富に含まれています。
例えば、当メディアでも一押しの皇帝塩であれば、次のような成分になっています。
ナトリウム | 35.02% |
塩素 | 54.3% |
カリウム | 0.38% |
カルシウム | 0.50% |
マグネシウム | 0.48% |
微量ミネラル及びその他 | 3.90% |
このようなミネラル成分の影響で、しょっぱいだけではなく、塩味のなかにほんのり甘みを感じる、コクのある味わいになっています。
「まろやか」と表現する人も多いですね。
一方で、食塩(精製塩)は99%以上が塩化ナトリウムなので、しょっぱさだけの塩です。
味の美味しさでいえば、天然塩(自然塩)の圧倒的勝利です。
④健康効果が違う
私たちの祖先は海で生まれました。海は生命の母であり、私たちの母とも言え、血液と海水の成分はほぼ一緒であり、体液のミネラル組成も海水とほとんど同じなんです。
だからこそ、海水を原材料とした天日海塩の活用は、私たちの健康にとても良い影響をもたらします。
天然塩(自然塩)の健康効果については、次の記事に詳しくまとめています。
ざっと健康効果を箇条書きすると以下の通り↓
【1】疲れ目対策に(花粉症対策にも)
【2】虫歯や歯槽膿漏の予防に
【3】アク抜きで健康的な生鮮食品を!
【4】塩分の摂り過ぎ予防に
【5】花粉症対策に
【6】血行促進による冷え性対策に
【7】体内酵素が活性化する
【8】代謝が促進される
【9】消化能力の向上、消化の促進に
【10】身体が整う→さまざまな不調の改善に
【11】お肌を整える、美しいお肌つくりに
【12】ニキビ予防に
【13】デトックス~毒素の排出・分解を促進
【14】ダイエットにも
【15】シャンプーの代わりに~抜け毛予防にも
【16】肩こりや腰痛対策に
【17】免疫力を高める
【18】風邪の予防に
【19】余計な糖分の排出をサポート
【20】お清め、浄化、クリアリングに
やはり70種類ものミネラル成分が含まれているからこそであり、ほぼ塩化ナトリウムだけの食塩(精製塩)では、これだけの健康効果は期待できないでしょう。
逆に、食塩(精製塩)は健康にあまりよくない可能性も。
一般的に「減塩運動」が勧められていますが、減塩すべきなのは食塩(精製塩)であり、天然塩(自然塩)はある程度摂取した方が健康には良いです。
⑤価格が違う
天然塩(自然塩)の製造には手間暇がかかっている分、お値段も食塩(精製塩)よりは高くなります。
食塩(精製塩)は大量生産品であるため、以下のようにとてもリーズナブルです。
精製塩 1kg | 標準販売価格149円(税抜き) |
食塩 1kg | 標準販売価格124円(税抜き) |
食卓塩 300g | 標準販売価格153円(税抜き) |
一方で、天然塩(自然塩)は、安いもので1kg1,000円くらい、高いもので1kg10,000円くらいします。
雨がよく降り多湿な日本は、塩作りには適さない環境のため、純国産の天日塩は値段が高くなりがちです。その点、雨がまったく降らない地域の海外産の天日塩は、リーズナブルな価格で手に入りやすいです。
食塩(精製塩)と比較して天然塩(自然塩)はコスト面ではどうしてもお金がかかりますが、「ミネラル豊富」「体に優しい」「たくさんの健康効果」「何より美味しい!」という点を考慮すれば、価格以上の価値を感じていただけるはずです。
おすすめの天日海塩は以下の記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
↑↑↑この記事では「健康にいい」「安全で安心」「体にいい」という条件を満たしつつ、口コミや評判の良い塩をご紹介し、おすすめランキングとしてまとめました。
まとめ~食塩(精製塩)は減塩し、天然塩(自然塩)を適塩しましょう
以上、天然塩(自然塩)と食塩(精製塩)の違いを5つのポイントでご紹介しました。
ポイントを簡単にまとめます。
・理想の天然塩(自然塩)を天日海塩。
・天日海塩は太陽や風の力で結晶化。食塩(精製塩)は立窯による加熱で結晶化。
・天日海塩は約70種類のミネラル含有。食塩(精製塩)はほぼ塩化ナトリウムのみ。
・天日海塩は美味しい!甘み・旨み・コクがある。食塩(精製塩)は塩辛さのみ。
・天日海塩はたくさんの健康効果アリ。食塩(精製塩)は減塩すべき塩。
・天日海塩は1kg1000~2000円。食塩(精製塩)は1kg約150円~500円。
おおよその違いはご理解いただけたと思います。
食塩(精製塩)は塩化ナトリウムの純度が高い塩。大量生産品なのでリーズナブルですが、味がしょっぱさしかない点や、健康面でのリスクも懸念されますので、できる限り減塩することをオススメします。
加工食品や外食産業のほとんどは食塩(精製塩)を使用していますので、加工食品や外食を控えめにするなどの工夫も大切です。
その代わりに、ミネラル豊富で体に優しい天日海塩を、食べ過ぎない程度に積極的に摂取していきましょう。食べる以外にも、たくさんの使用方法がありますし、たくさんの効果が期待できます。
ぜひ天日海塩を使いこなして、心と身体を整えて、波動をどんどん高めていただけたら幸いです。
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