恵方参りのやり方~2023年の方角や日程、効果的な参拝方法やコツ
恵方参り(えほうまいり)という行事をご存じでしょうか?
近年、恵方巻(えほうまき)はもはや恒例行事となっていますが、それに比べて恵方参りの認知度はとても低いようです。
しかし、恵方参りはとても大切。恵方のエネルギーをいただき運氣を高めることができるからです。
願い事を叶えるためのチャンスに気づき、チャンスに乗る知恵と勇気を与えてもらうことができます。
この記事では、そんな恵方参りについて、
・恵方参りの意味や効果のこと
・2023年の方角やオススメの参拝日程
・効果的な参拝方法や作法のこと
・効果を高める3つのコツ
などなど、恵方参りのやり方を詳しく解説していきます。
目次
そもそも恵方参りとは?どんな意味や効果がある?
まず恵方とは、十干(じっかん)から割り出された方位において「歳徳神(としとくじん)」という神様がいる方位のことを言います。
歳徳神は、陰陽道でその年の『福』を司る美しい姫神のこと。
歳徳神のいる恵方が1年間「吉」であるので、「その方角の神社仏閣にお参りすることで良い運氣を呼び込もう」という行事が恵方参りとなります。
歳徳神の「歳」は、稲の実りを意味することから、豊作をもたらす神様としても祀られています。
また、歳徳神の「徳」は「得」に通じているとされ、古くから恵方を向いておこなう行動は良い運氣を呼び込むと考えられています。
他にも、歳徳神はチャンスの神様ともいわれています。恵方参りをすることで、チャンスに気づき、チャンスに乗る知恵と勇気を与えてもらえるという効果も。
運氣を高めチャンスをものにし、目標や願望を達成するために、ぜひ恵方参りをしてみてはいかがでしょうか。
恵方参りの方角は毎年変わる!2023年はどの方角?
歳徳神が在する方位が「恵方」ですが、2023年の恵方は南南東やや南となります。
恵方参りをする場所はどこ?見つけ方・探し方は?
恵方参りに行くことができる場所は、神社仏閣または教会など、「神様とつながることのできる場所」です。
ポイントは次の3つ。
・恵方の方角にあること
・自宅から750m以上離れていること
・稲荷神社やお墓以外
日本では信仰している宗教に関係なく、神社やお寺に好きなようにお参りしていますから、神社でもお寺でも教会でも問題ありません。
ただ、お寺や教会は門が閉まっていて気軽に入りにくいことも多く、もっとも参拝しやすいのは神社でしょう。
神社は全国およそ8万8,000社以上もあるため、見つけやすいという点でもオススメです。
何か特別な理由がないのであれば、上記の条件を満たす神社を探してみましょう。
※稲荷神社やお墓は神様とつながる場所ではないので、恵方参りをすることができないとされています。
恵方参りをする神社の見つけ方・探し方
恵方の範囲にある神社仏閣を探すためには、方位マップのツールが便利です。
パソコンで探す場合
例えば、パソコンで探すのであれば「あちこち方位」というサイトがオススメです。誰でも無料で登録不要で使えます。
https://h200.com/houi1/
使い方は次の通りです。
STEP1.自宅を探す
タブをクリックして、地図の中から自宅を探して、画面中央を自宅に設定します。
※このとき大まかな設定しかできないかもしれません。その場合は、地図をズラしながら、自宅が中央になるように動かして下さい。
STEP2.あちこち方位の設定
設定は「方位線」にチェックし、方位線の種類を「気学30/60°」にします。
STEP3.恵方の範囲で神社仏閣を探す
Google Mapで恵方(2023年は南南東やや南)の神社仏閣を検索し、アタリをつけつつ、あちこち方位と見比べながら見つけると良いでしょう。
スマホで探す場合
スマホで探す場合も、あちこち方位が使えます。
https://h200.com/houi1/
使用方法は、パソコンと同じです。
ただ、スマホの場合はエラーが出ることも多いようです。もし、上手く検索ができない場合、あちこち吉方位マップというアプリが便利でオススメです。
https://masayukisuda.github.io/
使い方はあちこち方位と同様で、「偏角の設定なし」「気学30/60°」という設定にしてください。
2023年(令和5年)恵方参りにベストな参拝日程や時間はいつ?
2023年(令和5年)の恵方参りにベストな参拝日程は次の通りです。
立春 | 2月4日 |
春分 | 3月21日 |
夏至 | 6月21日 |
秋分 | 9月23日 |
冬至 | 12月22日 |
日盤切り替え両日 | 2023年1月5日(月) 2023年1月6日(火) |
※2023年2月3日までは2022年としてカウントします。
※2024年2月3日までは2023年としてカウントします。
※特に、立春と春分・夏至・秋分・冬至はオススメです。
※その日に行けない場合は前後1週間でも良いとされていますが、基本的には当日に行くことをオススメしています。この日はエネルギーが大きく動くときで祈りが通じやすいそうです。
また、毎月の節替わりの日もオススメです。
・3月6日
・4月5日
・5月6日
・6月6日
・7月7日
・8月8日
・9月8日
・10月8日
・11月8日
・12月7日
・2024年1月6日
恵方参りに行く時間帯は、基本的に日の出から午前中が良いでしょう。
ちなみに、恵方参りに一度だけ行くのでも良いですが、複数回行くのもオススメです。
そういう意味では、何十キロも離れた神社を選ぶよりも、頻繁に行きやすい神社を選ぶほうが良いかもしれません。複数回行く場合、毎回同じ神社でなくても構いません。
恵方参りでの効果的な参拝方法11ステップ
恵方参りをする神社仏閣と、参拝する日時が決まったら、あとは次のステップでお参りをしましょう。ここでは神社という前提でお伝えします。
①一揖(いちゆう)をして鳥居をくぐります。
一揖とはちょっとしたお辞儀のこと。「恵方参りに来ました。神域に入らせていただきます。」という気持ちで、30度くらいの軽いお辞儀をしましょう。
②手水で手と口を清める。
本殿に向かう前に、日常のケガレを禊する意味で、手と口を綺麗にします。
③本殿にてお賽銭を入れます。
ボールを投げるようにポイっと投げ入れてはいけません。手のひらに乗せて賽銭箱に流し込み、そのままエネルギーをいただくようなイメージ。
④鈴があれば鈴を鳴らしてから二礼します。
背中を平らかにし、腰を90度に折る深いお辞儀を2回します。
一揖…30度
一礼…45度
一拝…90度
なので、正確には二礼ではなく二拝となります。
⑤拍手(かしわで)を2回うちます。
胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらした状態にしてから2回うち、また両手を合わせます。
左手…火足(ひだり)すなわち陽にして霊。高次元、宇宙へアップロード。
右手…水極(みぎ)すなわち陰にして身。高次元、宇宙からダウンロード。
柏手とは「陰陽の調和」「霊と肉体の一体化」「水と火が交わり火水(かみ)となる」という深い意味があるのです。
左手はアップロードなので上、右手はダウンロードなので下にずらします。
⑥お釈迦様の生誕ポーズをします。
右手の人差指で「天」を、左の人差し指で「地」を指します。
お釈迦様がしたと言われる「天上天下唯我独尊」のポーズです。
もし、周りに人がいて恥ずかしければ、小さく手首だけを上と下に向けるくらいのポーズでも構いません。
⑦目標や願い事を言う
1.自分の住所と名前を伝える
2.「恵方参りにまいりました」と伝える
3.願い事や叶えたい目標を言う
正式な参拝では、宮司さんは必ずご祈祷依頼者の「名前と住所と祈願内容」を唱えます。個人参拝でも同様に、まず始めに「名前と住所」を伝えることが大切です。
⑧3つの言葉を唱える
「(わたしに)願いを叶えるチャンスを下さい」
「(わたしに)チャンスを見抜く知恵を下さい」
「(わたしに)チャンスに乗る勇気を下さい」
声に出しても良いですし、心の中で唱えても良いです。
(わたしに)の部分は、言っても言わなくても大丈夫です。
⑨最後にもう一度深いお辞儀をします。
90度の礼(一拝)です。
よく神社参拝の方法として「二礼二拍手一礼」といわれますが、お辞儀の角度のことを考えると、正確には「二拝二拍手一拝」です。
⑩おみくじを引きます。
おみくじが出来る神社であれば、おみくじを引いてメッセージをいただきましょう。
目標や願望の内容に対しての何らかのメッセージをいただけるはずです。
⑪もと来た道を戻り、鳥居から出ます。
鳥居から出るときも、30度の軽いお辞儀「一揖(いちゆう)」をしましょう。
恵方参りの効果を高める3つのコツ
コツ1.願い事や目標は「決意表明」にする!
他の記事でも書いていますが、神社は神様にお願いする場所ではありません。
自分が神であることを思い出し、一人の神として「●●します!」と決意表明する場所が神社なのです。
そうすると、願い事や目標を定めるとき、例えば経済的に苦しい状況にあって、「神様何とかしてください!借金苦から解放してください!お金持ちにしてください!」のような願い事は相応しくないことが分かります。
理想を言えば、自分の天命成就のワンステップになるような目標を定め、その目標を達成するための「チャンスを下さい」「見抜く智慧を下さい」「乗る勇気を下さい」という形が良いかもしれません。
神社がどんな場所なのかは次の記事で詳しく解説しています。
また、これからの時代、天命を意識することはとても大切です。
「天命なんて全然分からない!意識したこともない!」という場合、次の記事をご参照ください。天命を意識することで、願い事や目標への考え方も変わってくるでしょう。
コツ2.お釈迦様の生誕ポーズのとき、天・地・人を意識する!
恵方参りでお釈迦様の生誕ポーズをするとき、ただ何となくポーズをとるのではなく、次のことをイメージすると良いでしょう。
天
…神仏の世界、高次元、大宇宙、大いなる存在、生命の根源
…活かされていることへの感謝
地
…親やご先祖さま、育った土地、地球、母なる大地
…自分のルーツや育んでくれた存在への感謝
人
…自分、家族、友人
…自分自身、支えてくれる仲間への感謝
これらが複雑に絡み合い、心願成就へのチャンスが生まれてくるのですから、すべてに感謝という気持ちが大切です。
もちろん自分への感謝も。
もしかしたら「自分は全然ダメ」なんて思っている人もいるかもしれません。
しかし、実は、魂は「地球の二元性を体験しにきている」ので、全然ダメである自身の体験もワクワクで楽しいのです。
そして、意識せずとも、魂は天命成就のために動いているので、そんな自分自身の内なる神聖に感謝しましょう。
また、「天から龍が降りてきて、身体の氣を覚醒させ、地への走り抜けるようなイメージ」を持つのも良いです。人によっては、ビリっと電気が走るように感じることも。
コツ3.産土神社に伝えておくとより丁寧かも
近年では、「氏神(うじがみ)神社」が一般的な呼び方になっていますが、現住所の土地の神社のことを「産土(うぶすな)神社」といいます。
産土神社へ参拝しムスビを強めておいたうえで「●月●日に●●神社へ恵方参りに行きます。どうぞお取次ぎください。」と伝えておくと丁寧でしょう。
実は…、例えばですが伊勢神宮にお参りに行こうと思って、いきなり行ってもご利益は期待できないそうです。
というのも、企業をイメージすると分かると思いますが、新入社員がいきなり社長に直談判しに行っても、取り合ってもらえないでしょう。
まずは一番身近な上司にお伺いを立てて、しかるべき手段をとって社長へアプローチして初めて話を聞いてもらえます。
それと同じで、いきなり伊勢神宮などの高格な神様に会いに行っても、観光客扱いされてしまうのです。
まずは一番身近な神様であり、いつも見守ってくれている産土神と親しくなること。
そして「今度●●神社にご挨拶に行きますので、どうぞお取次ぎください。」と依頼をした上で、目的の神社に参拝することでスムーズにお願いごとを聞いてくれるわけです。
これを機に、ぜひ産土神社を意識していただけたら幸いです。
まとめ~より良い2023年を過ごすために、恵方参りを活用しましょう
以上、恵方参りについて、2023年の方角やオススメの参拝日程のこと、効果的な参拝方法の作法のこと、効果を高める3つのコツなど、恵方参りのやり方を詳しく解説しました。
恵方参りの大切さや、やり方は分かっていただけたでしょう。
ぜひ恵方参りをし、恵方の良いエネルギーと運氣を得て、願い事を叶えるためのチャンス&チャンスを活かす知恵と勇気を手に入れていただけたらと思います。
より良い2023年を過ごすために、ぜひ恵方参りをご活用ください。
なお、毎年恵方参りをしている場合は、一年間お世話になった神社にはお礼参りをすることも大切です。
神様の世界では礼節を大切にするといわれています。
最後の恵方参りの時でも良いですし、都合の良い時でも良いので、チャンスを運んでくれた神様に感謝を込めてお礼参りをしましょう。
もし、立春の日に恵方参りに行く場合、その前日である節分の日までにやっておいて欲しい4つのことがあります。
4つのことを実践することで、2023年の運氣にスムーズに乗ることができます。良かったら次の記事をチェックしてください。
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