減塩は意味ない?むしろ危険で体に悪い?減塩の真実とは

減塩は意味ない?むしろ危険で体に悪い?減塩の真実とは

本来、私たちが生きていくために“塩”は欠かせないものですが、ここ数十年“減塩ブーム”が続いており、「減塩すべき!塩は控えめに!」が常識になっています。

減塩をアピールしている商品もとても多いです。

しかし一方で、

「減塩には意味がない!」
「減塩は嘘!間違いだ!」

「塩と高血圧には関係がない!」
「減塩はむしろ危険で体に悪い!」

といった声をあげる専門家も多くいるという事実があります。

はたしてどちらが正解なのでしょうか?

今回は、減塩の真実について徹底的に深堀りしていきます。

先に結論を言ってしまえば、

・食塩摂取量と高血圧には関係がない!
・過度に減塩を意識する必要はない!
・食塩感受性が高い人は減塩必須!
・精製塩ではなく自然塩を摂る!
・減塩より適塩が健康に良い!

です。

なぜこのような結論を導けたのか?

主に医学博士である白澤卓二氏の著書「すごい塩―長生きできて、料理もおいしい!」などを参考に具体的に解説していきます。

目次

減塩ブームはどこからきた?減塩推進の原動力となった2つの研究とは

減塩ブームはどこからきた?減塩推進の原動力となった2つの研究とは

まず最初に、減塩ブームがどこからきたのか?その原動力となった2つの研究をご紹介します。

減塩信仰のルーツを辿ると、戦後、日本がアメリカに統治されていた時代にまで遡ります。

【1】ダール博士の研究…あまりに偏った実験だった?

1954年、GHQのダール博士が東北地方と九州地方を選んで、塩の消費量と高血圧の関係について調査をし「高血圧の発症は塩の摂り過ぎが原因である」と結論付けたことから始まります。

この調査がどんなものだったかというと…

鹿児島県塩分の平均摂取量14g
高血圧の発症率20%
青森県塩分の平均摂取量28g
高血圧の発症率40%

この数値だけを見て、塩と高血圧を関連付けたのです。

確かに、この数値を見ると「塩=高血圧の原因」のように見えますが、問題はこの数値のみに注目して結論を出してしまったことです。

そもそも青森県と鹿児島県では、生活環境がまったく異なります。

青森県は雪国で寒いです。
鹿児島県は温暖な気候です。

青森県では、寒くて屋外に出られないこともよくあります。特に冬場は運動不足になりやすいです。

また、寒さから血管が収縮しやすく、「寒さによる血管収縮こそが高血圧の原因では?」と指摘する学者もいます。

実は、東北地方の人たちが塩を多めに摂っていたのには理由があります。

それは、塩の“体温を上げる働き”を必要としてのことでした。

当時は暖房機器が十分に発達していなかったため、寒さを凌ぐためにあえて多くの塩を摂取していたのです。いわば生活の知恵だったのです。

今では全国的に減塩が浸透し、東北地方の人たちの平均体温は下がっています。でも、暖房機器が発達しているので問題なく過ごせているんです。

もしこれが戦後の占領下当時であれば、冷えからくる肺炎や結核、リューマチが広がって大変なことになっていただろうという指摘もあります。

さて、こんな偏ったGHQの調査結果ではありますが、この調査をキッカケに減塩運動が始まったのでした。

【2】メーネリー博士の研究…結果ありきの実験だった?

さらに、ダール博士の研究結果を後押しするかのような論文が発表されます。1972年のメーネリー博士の研究論文です。

メーネリー博士の研究では、10匹のラットに塩で味付けしたエサと塩入りの飲み水を与えました。

毎日20~30gの食塩。
期間は6ヶ月。

実はこの条件、人間に置き換えると「1日に500gにも及ぶ量(厚労省の推奨値の約63倍)×40年に相当する期間」というとんでもない非常識な内容だったのです。

肝心の結果は、10匹中4匹が高血圧になったため、「塩の摂りすぎで高血圧になる」と結論付けたのでした。

人間が絶対に摂れない塩分量であり、実験の前提がおかしいことは明白です。

しかも、「これだけ非常識な量の塩分摂取にもかかわらず、ラット10匹のうち6匹は高血圧を発症しなかった」という事実があるのです。

また、そもそも実験に用いられたラットが、塩への血液反応が過敏であるラットだったことが分かっています。人でいえば「食塩感受性」の高い人です。

※食塩感受性とは多くの人は、塩を摂取しても基本的には血圧の上昇に影響しません。しかし、一部の人に限っては、血圧が上昇することが分かっています。この症状を“食塩感受性高血圧”と呼びます。
食塩感受性の高い人は日本人全体の1~2割。当てはまる人に限っては、塩分摂取で血圧が上がるため、減塩することが血圧改善に繋がります。

メーネリー博士の研究では、わざわざ食塩感受性が高いラットを用いて実験を行ったということ。

つまり…

「塩を摂ると高血圧になる」という結論を出すための実験だった

ということです。

以上、冷静に考えれば明らかにおかしい2つの研究結果ですが、その後、日本は国を挙げての減塩運動に向かうことになりました。

そして今でも減塩ブームは続いています。

食塩摂取量と高血圧には関係がない!2つの反論研究とは

食塩摂取量と高血圧には関係がない!2つの反論研究とは

「塩の摂りすぎで高血圧になる」と結論付けた2つの研究をご紹介しましたが、この研究結果に異を唱えた医師や専門家が、数々の反論研究を行いました。

ここでは2つの研究をご紹介します。

【1】インターソルトスタディ…食塩摂取量と高血圧には関係がない!

1988年と1999年にインターソルトスタディと呼ばれる、世界32カ国、52のセンター、10,079人を対象者として国際的に行われた食塩摂取量と血圧に関する疫学調査が実施されました。

調査方法は、食事内容から食塩摂取量を推定するという従来の方法をやめて、住民の尿を集めてそれを分析することで食塩摂取量をはかるという厳密な方法に切り替えました。

その結果、

食塩摂取量と高血圧には関係がない

という結果がでたのです。

以下の画像をご覧ください。

食塩摂取量と高血圧には関係がない!2つの反論研究とは

出典:takeya-miso.co.jp

もし、「塩を摂ると高血圧になる」が本当であれば、血中ナトリウム排泄量が多いほど、血圧が高くなるはずです。
(※塩をたくさん摂取してる人は尿に含まれるナトリウム量も多い)

しかし実際には画像のように、食塩摂取量と血圧に相関関係は見られませんでした。

つまり、食塩摂取量と高血圧には関係がないということ。

さらには、「もし関連性があるすれば、塩分摂取量が増えれば血圧が低下する」という、逆の結果が出たのです。

・中国(天津地域)…1日14gの塩を摂取
・アメリカ(シカゴ)…1日6gの塩を摂取

この2つの地域を比較したとき、中国のグループの方が血圧が低かったのです。

もちろん生活環境や生活習慣の影響もありますが、減塩運動のキッカケとなった青森県/鹿児島県のデータは覆ったといえます。

【2】メーネリー博士の論文への反論研究

日本においては、メーネリー博士の論文からの反論研究として、名古屋市立大学の青木久三教授が行った研究があります。

まず、すでに高血圧を発症しているラットを用意し、4つのグループに分けます。

グループ①3分の1の低塩分食飲み水は真水
グループ②通常塩分食飲み水は真水
グループ③10倍の塩分食飲み水は真水
グループ④10倍の塩分食飲み水は塩分1%の飲み水

このグループを30週間にわたって飼育し、血圧・体重・発育・体のむくみなどを観察しました。

※ちなみにラットにとっての30週間は、人間の時間に換算すると40年もの期間に相当します。

その結果は以下の通りです。

グループ①②③のラットには血圧の変化なし。
グループ④のラットだけ血圧が上昇し死亡。

この実験から分かったことは、

濃度を上げた高塩分食でも、水を十分に飲み、尿として正常に塩分を排出できれば高血圧は発症しない

ということ。

塩を摂る量に関わらず、正常に排泄ができれば、余分な塩は汗や尿で出すことができるのです。

グループ④のラットチームのように高塩分の食べ物・飲み物しか与えられないと、血中ナトリウム濃度が異常に上がり、高ナトリウム血症と腎不全を引き起こすのだそうです。

青木教授は、グループ④のラットが死亡した原因について、「その本質は高血圧ではなく、本来行われるべき塩の排泄が正常にされなかったから。体液のバランスが崩れたから。」と説明しています。

塩は血圧を上げる直接的な原因ではないことが証明されたのです。

50年以上の減塩運動でも高血圧患者は減っていない!?

50年以上の減塩運動でも高血圧患者は減っていない!?

減塩運動に伴い、近年、たくさんの減塩商品が販売されるようになりました。

醤油、味噌、ポンズ、固形だし、梅干し、漬物、缶詰、インスタント麺、ふりかけ、ハム、ベーコン、ウィンナーなどなど。スーパーへ買い物に行けば、あちらこちらに“減塩”というキーワードを目にすることができます。

消費者自身も「減塩=素晴らしいもの」と思い込んでいるようです。

しかし、50年以上も減塩運動が行われてきたにも関わらず、高血圧患者は減っていないという事実があります。

高血圧患者は実に4,300万人にもなるのです。

高血圧患者

出典:ketsuatsu-support.com

この事実は、まさに「食塩摂取量と高血圧には関係がない!」「減塩には意味がない!」ということを示しているのではないでしょうか。

※もちろん、食塩感受性の高い人においては、減塩には意味があり、食塩摂取量を制限することで健康効果を得ることができます。

自分が塩分感受性が高いのか?低いのか?

塩感受性が高い人は日本人の1~2割であり、減塩を行うことで健康効果が得られます。

一方で、塩分を多く摂取しても血圧が上がらず、減塩をしても反応しない人がいます。塩分を体外に排出できる機能を持っている人で、日本人の8~9割です。

・食塩感受性の高い人(1~2割)
→減塩すれば効果あり
・食塩感受性の低い人(8~9割)
→減塩しても効果なし
(※高い人/低い人の割合に関しては、専門家によって意見が分かれるところ。)

そうすると、自分が塩分感受性が高いのか?低いのか?気になると思います。

ただ、塩分感受性について調べる方法は、医療機関で検査を受けるしかありません。検査方法は確立されておらず、各医療機関によって異なるようです。

少々手間がかかりますが、氣になる方は、塩分感受性の診断ができる医療機関へ足を運んでみましょう。

減塩はむしろ危険で体に悪い?塩を摂るメリット

減塩はむしろ危険で体に悪い?塩を摂るメリット

これまで解説してきたことから、減塩一辺倒の食事指導がいかにおかしいものか分かっていただけたと思います。

各個人の性質を全く加味せずに、すべての人に対して一律に減塩を推し進めてきたことは大きな間違いだったのです。“罪”とも言えるかもしれません。

なぜなら、以下に説明するように塩分を摂ることは大きなメリットがあり、過度な減塩により健康を損なってしまう可能性があるからです。

味噌汁の塩分は高血圧に影響しない?血管年齢を若返らせる?

2013年10月、日本高血圧学会において、「味噌汁の塩分は血圧に影響しない」という研究結果が発表されました。

共立女子大学教授の上原誉志夫氏のみそ汁と塩分に関する最新研究「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響(資料)」によると、みそ汁の摂取頻度と血圧の間に関係性は認められませんでした。

習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響(資料)

また、味噌汁の食塩摂取量への寄与率は約2%であり、減塩するなら他の因子(調味料・香辛料類など)を減らした方が効率的であることも示されました。

習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響(資料)

さらに、1日1杯程度のみそ汁のある食生活が血管年齢を10歳程度改善する傾向があることも確認されました。

習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響(資料)

味噌汁の塩分は○で、他の塩分は×なんてことはありません。味噌汁は1日1杯を目安に飲むと健康に良さそうです。

食塩を摂るほどに長生きになる?

世界で最も読まれている医学誌「ランセット」において、次のような論文が発表されています。

健康な25歳~75歳の成人約21万人を対象とした“アメリカ国民栄養調査”からデータを得て行われた研究で、「食塩摂取量と患っている病気との関係」について調査が行われました。

男性と女性を別々にし、食塩摂取量に応じて4つのグループに分け、様々な病気の罹患率を統計にしたものです。

そこで分かったのは、

食塩摂取量と高血圧にはまったく関連性が見られない上に、心筋梗塞など心臓血管疾患での死亡率は、食塩摂取量の最も多いグループが最も低く、食塩摂取量が最も少ないグループはむしろ死亡率が一番高かった。

というものでした。

食塩を摂るほど長生きになる

という可能性が示されたのです。

もはや、「1日の食塩摂取量は●g未満に」というルールを、すべての人に一律に守らせようとする減塩神話は足元から崩れた、と言えるような研究結果でしょう。

塩は“最高の治療薬”になる?

塩をしっかり摂れば病気は治る」の著者である石原結實氏は、次のように述べています。

とくに近年、低体温化することにより、ガン、アレルギー、膠原病、高脂血症、糖尿病などの文明病に悩んでいる日本人にとっては、体を温める作用のある塩は“最高の治療薬”になる可能性すらあります。

体温の法則をご存じでしょうか?

体温の法則

体温の法則

出典:kcreation.co.jp

健康な人の体温は36.5度といわれていますが、近年、36度未満の低体温の人が増えています。女性に多かった低体温ですが、最近では子どもや男性にも見られ、体にさまざまな悪影響を及ぼす原因となっています。

体温を上げれば「免疫力アップ」「基礎代謝アップ」「体内酵素の活性化」など良い影響がありますから、“最高の治療薬”というのも頷けるでしょう。

塩を摂ると元気になる?集中力アップ?

老けない人の免疫力」等の著者であり、免疫学の世界的権威である安保徹氏は、次のように述べています。

今の若い人たちに見られる、元氣がない、活力が感じられない、集中力が不足しているといったことの一因は、食習慣の変化にともなう塩分摂取の不足によるものと考えて間違いありません

つまり、塩を摂ることで「元氣がでる」「活力が湧く」「集中力が増す」といった効果が期待できるのだと考えられます。

安保徹氏の血圧に関する考え方で、とても面白い動画を見つけました。なるほど!と納得。2~3分の動画ですので、良かったら見て下さい。

結論!過度な減塩は必要なし!適塩が健康につながる!

結論!過度な減塩は必要なし!適塩が健康につながる!

アメリカのニューヨークタイムズ紙は、2013年5月14日付けの記事で、減塩に関する内容の記事を載せています。

タイトルは「減塩についての疑い」

その内容は

今まで脳卒中や心臓発作を減らす目的で減塩するよう推奨されてきたものの、減塩が実際に健康にとって良いという事実は殆どないことを知った。困惑している。

というものでした。

アメリカで一番読まれている大手新聞“ニューヨークタイムズ紙”が、これほどまでに減塩に否定的な記事を書くのは異例のことでしょう。それだけ減塩の効果が疑わしいものだった、ということなのかもしれません。

また、2014年、アメリカ高血圧学会誌にニールス・グラウダル博士が論文を発表しました。

これまで発表されてきた研究論文を再検討し、勧められるべき塩の摂取量を調べたところ、最も好ましい健康結果が出た塩分摂取量は1日あたり6.7~12.6gだった。

という内容でした。これまでのアメリカの推奨基準は5.8gでしたので、それよりも大きく上回る数字でした。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですので、もちろん摂りすぎはよくありませんが、無理に塩分を控える必要はないということが分かりました。

そうではなく

体が欲するままに(自分にとって適当な良い塩梅で)塩の入った食事をすることが一番長生きにつながる

ということです。

減塩ではなく適塩が大切なのです。

どんな塩を摂るかが重要だった!摂るべき塩と摂るべきではない塩とは

どんな塩を摂るかが重要だった!摂るべき塩と摂るべきではない塩とは

減塩ではなく適塩が大切ではありますが、実は、「どんな塩を摂るか?」がとても重要なんです。

・摂るべき塩は「自然塩」
・摂るべきでない塩は「精製塩」

このルールを覚えておきましょう。

自然塩とは

日本の自然塩は主に、海水を自然乾燥、または平釜で煮詰め、濃縮を重ねて作る昔ながらの製法のものです。

海水の成分がそのまま残っているため、ミネラルがバランス良く&豊富に含まれているのが大きな特徴です。しょっぱいだけではなく、「旨み、甘み、酸味、苦み」など、複雑で奥深い味を楽しむことができます。

自然塩のおすすめ参考記事↓

精製塩とは

一方、精製塩は海水からナトリウムだけを抽出したもの。純度99%を超える塩化ナトリウムです。他のミネラル成分を含まない、しょっぱいだけの塩です。

少しだけ精製塩の歴史についてお話します。

1971~1972年のこと。これまで塩田で伝統的に作られてきた塩ですが、塩を作るための全ての施設が強制的に閉鎖され、専売公社のみが塩を作り販売して良いという状況になりました。

そのとき日本政府が作り始めたのが精製塩です。

「イオン交換膜法」という化学工業的な方法で作られる精製塩は、人件費がかからず工場で大量生産が可能です。しかし、本来の塩とは似ても似つかないもので、工業製品とほとんど同じものでした。

精製された塩は染料、合成ゴム、家畜用の塩、生理食塩水、紙、アルミ、せっけん、ガラス、ホーロー製品のうわぐすり、消毒薬、コンパクトディスクなど、姿を変えて私たちの生活に役立っています。

こういった工業用には塩化ナトリウム純度の高い精製塩が適していますが、ほとんどの栄養素を取り除いてしまったこの塩は、私たちの健康面ではオススメできないものでした。

日本政府は国民の健康を犠牲にし、儲かる精製塩にシフトし、昔ながらの塩作りがどんどん廃れていったのです。

表向きには、コストのかからない精製塩を作ることで、私たち国民が安く安定して塩を手に入れることができるというものでした。しかし、その裏側では私たちの健康が損なわれ、政府にお金が流れ込んでいったのです。

その後、2002年に専売制が解除され、塩を自由に作れるようになりましたが、すでに作り手が失われてしまい、製造を再開できた塩田はごくわずかでした。

さて、このような工業製品である精製塩はできるだけ口にしないことです。

代表的なのは、公益財団法人塩事業センターが生産、JTが販売している「食卓塩」があります。値段が安く手に入れやすいため、今もスーパーで当たり前のように商品棚に置かれています。

日本で消費されているほとんどの塩はこの精製塩です。加工品や外食産業でもこの塩を使っています。

ですので、塩分の含まれる加工品は控えめに、外食は少なめに、といった工夫も必要でしょう。

精製塩のおすすめ参考記事↓

自然塩は過剰摂取を防げる!精製塩は食べ過ぎてしまう?

実は、自然塩は他のミネラル分が多いため、自分の感覚に合わせて口にすることで過剰摂取を避けることができます。

自然塩の主要成分は次の4つですが、

・塩化ナトリウム舌を刺すような塩辛さ
・マグネシウム⇒苦味…にがり
・カルシウム⇒甘味
・カリウム⇒酸味

のように味に影響します。

身体が疲れているときや汗をかいたときなど、身体が塩を欲しているときは自然塩を美味しく感じます。「美味しい」「甘い」「もっと舐めたい」と感じるものです。

でも、身体にとって十分な量に達すると、苦みやえぐみを感じて、美味しく感じなくなるのです。つまり、それ以上の塩を身体が求めなくなるのです。

精製塩の場合は、そのようなストッパーとなる成分が含まれていません。いくら食べても苦みやえぐみを感じないため、食べ続けてしまうのです。

これが塩分の多いポテトチップスなどを大量に食べてしまえる理由なのです。

精製塩は体内のミネラルバランスを崩しやすい→塩分を排出できない?

ミネラルは身体の中でチームで働いています。だからこそ、ミネラルバランスが大切なのです。

しかし、精製塩でナトリウムのみを大量摂取してしまうと、体内のミネラルバランスが崩れてしまいます。

これにより自然塩を摂取したときよりも、ナトリウムの排出が困難になるそうです。尿として余分な塩分を排出しにくくなってしまうということ。

「食塩摂取量と高血圧には関係がない!」と説明してきましたが、精製塩の場合には、血圧を上げてしまう可能性があります。ナトリウムの排出力が落ちるからです。

重要なのは体内のミネラルバランスをキープすること!

そのためにもミネラルバランスを崩しやすい精製塩は避け、血液とほぼ一緒の組成である“海水から作られた自然塩”を摂取することが望ましいのです。

まとめ~減塩ではなく適塩!精製塩ではなく自然塩を!

以上、減塩の真実について解説してきました。

ポイントをまとめます。

減塩の真実まとめ

・減塩推進の原動力となった研究は「塩が高血圧の原因」という結果ありきの“明らかにおかしい内容”だった。
・インターソルトスタディ等の実験で、食塩摂取量と高血圧には関係がないことが示された。
・大切なのは体内のミネラルバランスをキープすること!余分な塩を汗や尿で排出できる。
・塩分感受性の高い人は減塩による健康効果が得られるが、それは日本人のわずか1~2割だけ。
・50年以上の減塩運動でも高血圧患者は4,300万人!減塩と高血圧は関係が薄いのは明らか。
・減塩のし過ぎは低体温につながり、各種病気を引き起こす原因にもなりうる。
・体温を上げる塩は「最高の治療薬」になる可能性も!塩を摂るメリットは大きい。
・過度な減塩は必要はない。良い塩梅で塩の入った食事をすることが一番長生きにつながる。
・摂るべき塩は「自然塩」、摂るべきでない塩は「精製塩」。
・自然塩は身体が欲している時は美味しく、十分な量に達するとマズく感じるから摂りすぎることがない。摂りすぎても尿として排出できる。
・精製塩は食べ過ぎてしまう上に、体内のミネラルバランスを崩す。尿として余分な塩分を排出できなくなってしまう。
・減塩すべきは精製塩。血液とほぼ一緒の組成である“海水から作られた自然塩”を適塩するのが望ましい。

ここ数十年“減塩ブーム”が続いており、「減塩すべき!塩は控えめに!」が常識になっていますが、減塩による健康効果が発揮されるのはごく一部の人のみで、多くの日本人にとって「減塩に意味がない!」という事実には驚きしかありません。

むしろ、減塩が危険で体に悪い可能性すらあります。

私たちの血液は海の成分とほぼ同じ組成ですから、海から作られるミネラル豊富な自然塩をほどよく摂った方が良いのです。身体に相談しながら、身体が必要とする量をしっかりと摂っていきましょう。

ただ、精製塩には要注意!

塩化ナトリウム99%以上、他のミネラルが失われた精製塩は、、私たちの身体が求めるモノではありません。

精製塩は減塩すべきです。

もし今現在、精製塩をお使いであれば、自然塩に切り替えるだけで、同じ量を摂取しても減塩と同じ効果を得ることができます。多くの日本人が不足しているミネラルも摂取できます。

カップラーメン、ポテチ、ハムなど、加工食品には安価な精製塩が使われています。外食産業でも、よほどこだわっている企業以外は精製塩を使っています。加工食品や外食を控えめにするだけでも、精製塩を摂る量を減らすことができるでしょう。

ということで、精製塩の摂取を減らす工夫をしつつ、良質な自然塩を適塩していきましょう。

多くの日本人にとって、それが身体を整えることにつながるでしょう。

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